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最強系チート能力聖女が、異世界から召喚されました~平凡少女は魔法で無双する~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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“選択画面”の使い方!

 何かがこちらにやってくる、私はその気配を感じた。

 振り返ると、黒い私の膝くらいの大きさのものがもぞりと動く。

 それも幾つもだ。


 違和感を感じる。


「おかしいな、こんなに近いのに“黒の影”の気配を感じなかった」

「……でも初めて会った時、ミドリちゃんは“黒の影”だってあの魔物に気付いていませんでしたよね?」


 マリアに指摘されてそう言えばそんなようなこともあったようなと私が思ってから、


「そういえばそうだった。でも学園内では感じられたんだけれど……もし貸してある程度強くないと私は“黒の影”に気付かないのかな?」


 そうなると強い物しか私は気づかないので気づくと攻撃を受けて……私の事前につけておいた属性である程度どうにかなるかなと思った。

 よし、何も問題がないという事で、


「とりあえず倒せばいいから問題ないわね。折角だから、マリアにも“選択画面”の使い方を教えようと思います!」


 そう私が宣言するとクロードが、


「おい、ミドリ、練習なら後でいくらでもできるから魔法は使うな!」

「大丈夫だって、これくらいは何とかなるから安心してね」

「……安心、ミドリを見ていて安心……それはないな、うん」

「というわけでチュートリアル君も納得してくれたところで、マリア、行くよ!」

「は、はい!」


 私の言葉にマリアが“選択画面”を呼び出す。

 クレイとリーンフリークスも何かを言おうとしているようだったが、やってしまえばこちらのものだ。

 そしてまずは、


「その画面の右横に四角があるでしょう? その中にさらに四角が入っているのが分かるよね?」

「は、はいい、これですね」

「それに触れながら上下にすると、表示文字が変化します」

「本当だ。種類が豊富」

「その中で今回は攻撃魔法を選びましょう。文字列に触れてください」

「この攻撃魔法……系統によって分類?」

「今回は屋内なので氷系の魔法にします。氷と水の属性に触れてください」

「氷と水……この絵でも現されているこれかな?」


 そう言ってマリアがそれに触れる。

 だが様子を見ていた私はあることに気付く。つまり、


「私の魔法の数よりもマリアの方が少ないみたい」

「そうみたいですね。何でだろう?」

「なんでだろうね。でも今はそれよりも魔法の起動、“氷結の剣”を選択。はい、文字列を触って……」

「こ、こうですか」

「そうそう、そして狙いを定めて……“行け”!」

「“行け”!」


 マリアは私よりも少し遅れてそう叫ぶ。

 同時に水色に光り輝く幾つもの魔法陣が現れて(マリアの方が若干遅れている)、氷の塊が生み出されたかと思うと、“黒の影”に飛んでいく。

 ふれるとすぐさま氷漬けにされてしまうが、


「まだ足りなそうだね。追加で、“連花の雷”!」


 雷系の攻撃を追加する。

 私のいる地面に魔法陣を展開させて、その底面と敵の頭上に金色の魔法陣を展開させてその魔法陣同士の間で稲妻を走らせる魔法だ。

 そして氷漬けされてそこから出ようとしている“黒の影”を一瞬にして消滅させる。


 後には魔石がころりと落ちるのみ。 

 周囲には何も問題がない。


「どうよ、チュートリアル君! 私だってこんな風にできるんだから!」

「そうだな、特に何事も無くてよかった。でも、この場所は知られたのか?」


 そうクロードが深刻そうに呟くとリーンフリークスは、


「追いかけてきただけのようだから、その追跡してきた後を消し去れば大丈夫だと思う。そもそも目的のものはここに無いしね。……新しくこういった部屋も作ってもいいしね」


 どうやら結構お手軽にこの部屋は作れるものであるらしい。

 だったらそうしてもらった方がいいのだろうと私は思いながらとりあえず、


「敵も倒したし、マリアも魔法の使い方を覚えたよね?」

「は、はい。しかもどんな魔法か説明も出るし、ここに私の残りの魔力量や、発動に必要な魔力の量が数値で出るんですね」

「そうだよ。それを見て魔法を使えば効率的」

「……こういった魔力量はギルドに行かないと見れないものなのに……すごいですね。これがミドリちゃんの世界の魔法なのですか?」

「え? 私の世界には魔法はないよ?」

「え?」


 そう言った話をしているとそこでクロードが、


「その辺の話は良い。早めにここから出よう、ここに“黒の影”が集まってくると困るし」

「分かった、でもちょっと待って、あれだけ取ってくる」


 そして私は目的のメモを取りに行く。

 これは彼らの手には渡せない。

 壁の色に同化するように張り付けられた紙をはがし、内容を読んで私は笑う。


「うん、やっぱり、“私が知っている内容”と同じみたい」


 そのメモを見ながら私は告げたのだった。

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