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最強系チート能力聖女が、異世界から召喚されました~平凡少女は魔法で無双する~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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あれは特殊で特別な魔法だ

 なぜか私が“破壊者”の代名詞にされている気がする。

 何という事だろう、


「普通に異常事態にならなければ、私だってそんな風にしないし」

「ミドリ、今までの行動を胸に手を当てて考えてみろ。その言葉に説得力はあるか?」

「あるよ」

「……駄目だ、手遅れだ」


 クロードがそう、失礼なことを言う。

 相変わらずこのクロードは私に対しての評価が酷すぎると思う。

 ヒドスヒドス。


 そこでそんな私達を見て、どこか微笑ましそうな目で見ていた。

 だがそこでリーンフリークスはマリアとクレイに視線を移して、にまっと嗤う。


「そういえばこの場所は昔、どういった場所だったか知っているかい?」


 投げかけられた言葉にマリアがおずおずと、


「確かその昔この学園のこの場所には“ドラゴン”が住んでいたと聞いています。……“ドラゴン”の住処だとか?」


 そう答えるマリア。

 この学園が出来た歴史のようなもので、もともとは“ドラゴン”がこの学園を作ったとかなんとかという説明を見るか聞いたかした気がする、と私は思った。

 さすがファンタジー世界! と私が思っているとそこで、リーンフリークスがさらに笑みを深めて、


「正解だよ。そう、ここは昔“ドラゴン”の住処だった。今は違うけれどね。でも……かつての名残は残っている。それに外とも繋がっているからね。ほら、ちょうど目の前に鼠のような魔物が……」

「あ、私の出番ですね!」

「「「ミドリ(ちゃん)は何もしなくていい(しないでください)!」」」


 マリア以外の三人、男性陣全員に言われてしまった。

 私だってこういった小さな閉鎖空間用の小規模魔法も、“選択画面”から選んだ魔法にあるのにと私は思う。

 そもそも色々と今回だって属性をつけているから大丈夫なのになと思っていると、現れた魔物をリーンフリークスが炎の魔法で倒してしまう。


 リーンフリークス自身が強い力を持つ魔法使いなのかなと私は思う。

 それから何個か落ちた魔石を拾いながらリーンフリークスは、


「それで、ミドリちゃんは“魔物”について知っているかな?」

「はい! 魔法が使える動物の総称です。ただその魔物という概念には“闇の影”が使役する“黒の影”も入ることがあります」

「よくできました。はい、ご褒美にこの魔石を上げよう」

「わーい……これ、紫色ですね、しかも濁っている。……なんとなく、“黒の影”に似ているような」


 私はそれを見ながらそう呟くと、驚いたようにクロードがそれをのぞき込んだ」


「……“黒の影”だ。なんで俺は気づかなかったんだ」

「最近、“黒の影”が隠すのが上手くなっていて困っているのです。おかげでここに入り込んだ魔物も影響されてしまう。元々の魔物は大丈夫なのですが外から入ってきた魔物はその傾向が顕著ですね」


 リーンフリークスはいつもと変わらぬ表情で、けれど少し深刻そうな声音で呟く。

 それにクロードが、


「“聖女”のためのアイテムをあちらも探しに来ていると?」

「その可能性はありますね。もっともここに元々いた“ドラゴン”の配下である魔物達がいますから、彼らが“よそ者”である魔物を追い返したりしているので、“黒の影”の影響はあまりないのですが……」

「さっき、ミドリに渡した魔石は……」


 そこでクロードとリーンフリークスがが私を見た。

 ちょうどこの黒い影が嫌なので、光の魔法で浄化した後だった。

 呪いなどを浄化する魔法。


 “闇の影”が使う、人を破滅や死へと追い込む“呪い”のような魔力はこれで綺麗になくなった。

 その様子を見ていたクロードが、


「ミドリだから」

「ミドリちゃんだからね。それで、今の接触でどちらかというと“表層部”まで“黒の影”が侵攻してきているという事ですね」


 呟くリーンフリークスだが、今の会話ではまるで普通はあの“黒の影”の影響を受けたものを浄化できないように聞こえる。

 結構、“皆”簡単にやっていたのにな、でも、それは特定の人物だけだっけ、と思ってから、


「マリアは浄化魔法は使えるんだよね?」

「? 使えますが」

「クレイは?」

「使えるわけないだろう。あれは特殊で特別な魔法だ。お前と一緒にするな」


 私はそうクレイに言われて、どうやらこれも特殊な魔法だったのかと私は思ったのだった。


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