表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強系チート能力聖女が、異世界から召喚されました~平凡少女は魔法で無双する~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/50

切実なようにお願い

 さて、それからお話をしてクロードが頭を抱えた後に昼食をとる。

 今日のお昼は謎のお肉で作ったハンバーグに目玉焼きとデミグラスソースのようなものがかかった食べ物だった。

 ちなみに一緒に出されたのは、ふかふかの丸いパンだった。


 そろそろお米が恋しい気がした。

 

「確か私の一時帰還条件が、“闇の影”を独り倒すことだったけ」

「……そうだな」


 クロードがそう答えるのを聞きながら、ごはん中毒になる前に元の世界に一時的にでも戻れるようになろうと決める。

 時間の経過に関しては何やら複雑な説明をクロードにされていたけれど、何とかなるらしい。

 その辺りの心配はなさそうだ、と思い出しながら私はハンバーグにフォークを伸ばす。

 

 そこで気づいた。


「名前の知らない先生がいるな、うん」

「ここの学園にどれだけ先生がいると思っているんだミドリは。はあ、どうしてこんなことに」

「チュートリアル君、ため息をつくと幸運が逃げていくよ」

「……もういい、なる様にしかならない。諦めよう」


 そういったクロードは食事を始める。

 私も食事を始める。

 ちなみにすぐそばではマリア達も食事をとっている。


 理由は単純で、マリア達も放課後に一緒に行くことになったのだ。

 マリアも“聖女”だからそういったアイテムに触れるのはどうかといった話になったのだ。しかもクレイが、


「……ここの学園はドラゴンが作ったという伝説がある。そしてその“聖女”のためのアイテムが……」

「“竜の涙”だよね!」

「だからどうしてお前は異世界人なのに“知っている”んだ!」


 クレイが頭痛がしたように私に言ってくるが、私だってどうして知っているのか分からないのだから仕方がない。

 そうして、そのアイテムにもしかしたら接触できるかも、もしかしたらそのうちマリアに必要になるかもとの事で一緒に行くことになった。

 やがて放課後になる。


「うーん、随分大所帯になったね」


 リーンフリークスが私達を見てそう言う。

 困ったように苦笑しながら彼は、


「僕を含めて五人までしか一回に入れないんだ。僕とミドリちゃん、クロード君、そちらはマリアちゃんは決定なのかな? あと一人は誰にする?」

「……どうしてお前は、マリアが来ると思った?」


 警戒し始めたクレイ。

 けれどリーンフリークスは苦笑して、


「近くにいるなら気配で分かるよ」

「……普通は分からないはずだが」

「ならば僕が普通ではないという所かな」

「……お前は怪しい」


 そう言いだしたクレイ。

 けれど私はここで押し問答をするのも面倒くさかったので、


「じゃあクレイ達は来ない? だったら私達だけで行くけれど」

「! そういうわけでは」

「大丈夫だよ、リーン先輩は学園長代理だし、信用できる人だと思うよ」

「……そうなのですか?」


 と、学園長代理と聞いたクレイの態度が少し軟化する。

 なんでだろうと私が思っているとリーンフリークスが私に、


「ミドリちゃん、僕は学園長代理じゃないって言っているのにな……つまり違うって事にしておいて欲しいんだ」

「なるほど、分かりました」

「うん、よろしくね」


 どうやらリーンフリークスは、学園長代理であることは秘密にしておいて欲しいらしい。

 そして今の会話を聞いたクレイが変な顔をする。


「もしかして学園長代理って話はミドリが言っているだけなのか?」


 クレイの呟きに答えたのはクロードだった。


「そうだな、リーン先輩は否定しているが……」

「が?」

「今までの経験上あたりだろうな」


 それ以上、クロードは何も言わなかったのだった。








 こうして私達は図書館地下へ。

 一番下の階の隠れるような場所の壁。

 そこが秘密の入り口。


「ここの入り口付近でいつもは、サボり魔の吸血鬼がいるんだけれど今日はいないね。場所を知られたくないから運がいいのかな?」


 そう言ってリーンフリークスは何かを呟くと、壁に扉が現れる。

 ちなみにその吸血鬼は授業をさぼりすぎていてここに封印されていると言われているらしい。

 そのうちその“封印された”吸血鬼に会ってみたいと思った。

 さて、外ではマリアとクレイ以外の三人が待つことに。

 

 いざとなったら外から助けを呼んでもらうことになるそうだ。

 それらの取り決めをしてから私はその扉をくぐる。

 その先には、あかりの灯った洞窟が姿を現す。


「さて、これからちょっとした“冒険”になるけれど、“案内人”の僕がいるから安心してついてくるといいよ。もっとも、いざとなったら頑張れば自力で外に出れるだろうけれどね。ここの洞窟は外にもどこかで通じているから」


 そう付け加えるリーンフリークスにクロードが珍しく皮肉を言わずに代わりに、


「そういう事を言うのは止めてください。ミドリが魔法を天井にはなって地上までの道を“作り”ます」

「……ミドリちゃん、この洞窟は壊さないでね。他にも色々なものが保管してあるから」


 そう私はリーンフリークスに切実なようにお願いされてしまったのだった。


評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ