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第7話 捨てよう

由香は、鞄を持って学校の門の前に立っていた。


「さて、これ何とかしなくちゃ。」


手に持ったお弁当を、よく見てみた。

そして、なんとなく耳に当ててみると、カチコチと音がしていることに気が付いた。


「あ、これ時限爆弾?」


由香は辺りを見回し、捨てられるところを探した。

そういえば、学校の裏に誰も使っていない空き地があることに気が付いた。


「よし、あそこだ。」


由香は慌てて空き地に向かうと、お弁当を投げ捨てた。


「これで大丈夫!」


ほっとした由香は、のんびりと学校に向かった。

はっとして時計を確認すると、1時間目が始まっている時間だった。


「やば!」


由香が慌てて走って学校に向かう途中、後ろの空き地からは、ドーンという爆発音が聞こえた。

由香が教室に入ると、当然、授業は始まっていた。


「こら、遅刻はいかんだろ。」

「すみませーん。」


先生に怒られながらも、由香は自分の席に着き、ほっとしていた。

よかった、これで家に帰るまでは問題ない。

そう、思っていた。

お昼になり、みんなが昼食を取り始めた。


「やば、朝ご飯食べてないからめっちゃお腹すいたー。」


そう呟きつつ、鞄を探るが、無い。財布が無い。

おかしいな、昨日の夜に確実に入れたのに。

由香が首を傾げていると、沙良が声をかけた。


「どうしたの?お昼行かないの?」

「それが、財布忘れちゃって…」

「そっか、なら、私のパン半分あげる。作ったんだけど、作り過ぎちゃって。」


天にマジ感謝。持つべきものは友達だね。

そう思いつつ、ありがたく沙良からパンを分けてもらった。


「あ、それ、ちょっと生地もろいから、一気に食べちゃってね。軽い、スコーンみたいなパンなの。」

「そうなの?沙良ってば、料理上手だよねー。」

「そうでもないよ。」


由香は、沙良に言われたとおり、一気にパンを口に頬張った。

口に広がる海鮮の香り。

あ、これは、分かった。やばい。

慌てて吐き出そうとすると、沙良は由香の口にさらにパンを詰め込んだ。


「いっぱい食べてね。由香のために、早朝から焼いてきたんだから。おいしいでしょ?」


沙良、どうして…。

私、エビアレルギーなのに、エビが練り込んであるなんて…。

意識を失いながら、にやっと笑う沙良の顔を見つめた。


・・・・・・・・・・・・・・・

「いやあ、由香は本当に大変だ!あはは。」

「笑い事じゃないわよ!」


死神は、腹を抱えて笑っていた。


「いや、だって、お母さんだけじゃなく、友達からも命を狙われるなんてねえ。」

「私、何したのかな…。何かしちゃったのかな…。」

「ま、そんなこともあるんじゃない?で、次はどうする?」

「普通ないわよ!こうなったら、沙良に殺される原因も含めて探し出してやる!!」

「そうこなくっちゃ!じゃ、いってらっしゃーい。」


由香は再び生き返った。

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