122.5話『キャラクター総覧:第七章までの棚卸し』
【主人公と契約モンスター】
■時任 秀人
本作の主人公で、IT企業で働く42歳のプロジェクトマネージャー。
新大阪ゲートに巻き込まれ、複数の強力なモンスターと契約を結ぶ。社会人経験を活かした冷静な判断力とリスク管理能力が最大の武器。正体を隠すために「シュナ(黒猫仮面)」と名乗り、裏から事態を収拾。強さをひけらかさず、仕事と日常の平穏を保つことを第一に動く。
■コユキ
秀人が最初に出会った白銀の毛並みを持つ猫獣型のモンスター。
対象を捕食してスキルを奪う 模写捕食 という強力な能力を持つ。人間社会や知識への理解も深く、秀人の良き相棒であり、同時に切れ味のいいツッコミ役でもある。情報収集や戦術提案だけでなく、レグリスへの「人間社会の教育」までこなす。外では影の中に潜み、モフモフの毛並みで秀人を癒やす存在だ。
■クラウディア=ノクティア・ブラッドヴェイン(愛称:ディア)
新大阪ゲート94階層のボス。圧倒的な力を持つ始祖のヴァンパイア。
金髪ロング、銀色の瞳、白く透き通るような肌。年齢は不明だが見た目は20歳前後。
神秘的で高貴な美しさを持ち、本来は誇り高く気高い性格。だが孤独な時間が長すぎたせいで、寂しがりやの面も。秀人と「血の契約」と「魂縛契約(仮)」を結び、心を通わせていく。ブレスレットを通じてミニチュアサイズでゲート外にも出現でき、短時間なら本体サイズになることも可能。いつしか料理好きになり、戦闘では基本的に成長を見守る立場だが、必要と判断すれば規格外の支援に回る。孤独だった過去を抱えつつ、秀人との交流で温かな感情を取り戻していく。
■スーラ
36階層のボスだったゼリューム・スライム。秀人と魂縛契約を結ぶ。
触れた物質を選んで溶かす能力を持ち、戦闘では秀人の腕に纏わりつき、攻防の一端を担う。日常では不要なゴミや汚れを吸収・分解する「万能ゴミ箱」としても活躍し、外出中は秀人の服の下でインナーとして潜む。94階層の城でディアの財宝を吸収したことで、エネルギー吸収や回復など多彩なスキルを獲得した。ぷにぷにした感触と可愛らしい仕草で、秀人の新たな癒やし枠になっている。
■ノヴァリア=レグリス(通称:レグリス)
92階層のボス。元は20メートル級の巨体を誇る機械神風の機械兵器型モンスター。
秀人と魂縛契約(仮)を結び、学習を経て人間サイズのメイド型へ最適化した。装備に術式を付与するスキルを持ち、秀人の「黒猫の仮面」や「スキル封じの首輪」を製作する。コユキから人間社会の常識やアニメ・ゲーム知識まで英才教育を受けている。無機質な口調だが、秀人やコユキとのやり取りを通じて少しずつ人間味を獲得しつつある。
■ユキ丸
レグリスの配下のロボットをベースに作られた、雪だるま型の小型支援ロボット。
コユキと魂縛契約を結ぶことでゲート外へ出ることに成功し、秀人の自宅に常駐する。地球のネットワークを即座に理解し、SNS「Shuna」の足がつかない運用や動画編集を担当する。ホログラムで画面を投影するなど、有能な「AI秘書」として秀人の活動を裏から支える。
【政府関係者、特務班関係者】
■九条 誠吾
内閣府・帰還者管理庁の政府高官で、秀人と直接交渉を行う調整役。
52歳、185cm、昔はラグビー部出身で、筋肉質でがっしり。
厳つい外見に反して柔軟な思考を持ち、秀人の実力を高く評価し、裏取引にも応じる。山田玲央の洗脳スキルにより一時的に操られるが、秀人に救出された。政府の立場と現場の現実の狭間で苦労しながらも、事態の収拾に奔走している。
■柊 真理恵
九条の部下で、政府施設の会議室で秀人の応対やスケジュール管理を担う女性官僚。
スーツがよく似合う、落ち着いた雰囲気の30代前半の女性。黒髪をひとつにまとめている。主に淀屋橋の政府施設に常駐し、関西エリア担当。常に冷静沈着で仕事が早く、秀人のビジネスライクな要求にも合理的に対応する。九条が洗脳で不審な発言をした際には、自身の判断で秀人の報告を保留するなど機転も利く。
■八代 理子
ゲート対処特務班の責任者。内閣直轄・国家戦略局出身の女性官僚。
キャリア官僚として名を馳せた“鉄面皮”の56歳の女性。一切の私情を持ち込まないロジカルな判断力と、冷静な対外折衝能力で“霞が関の参謀”と呼ばれていた。国会などの修羅場を潜り抜けてきた凄みがあり、言葉の選び方と場の掌握に長ける。秀人の「シュナ」としての立ち回りを理解し、秘密を守ることを条件に協力を取り付ける。
■篠宮 恒一
官房側の参事官。危機管理と広報周りの調整役。
44歳、身長は170cm前後。メガネの奥の目が笑っていない。細身、スーツは濃紺でシワがない。秀人を「国家の管理対象」として身辺保護の名目で行動を制限しようとした。しかし秀人の50階層到達という規格外の実力と、首輪の提供停止をちらつかせる交渉術に押され、提案を引き下げた。
■一ノ瀬 透花
新宿ゲートの帰還者(帰還者第2号)で、ゲート対処特務班のエースを務める女性。
24歳。3月末に東京大学大学院(経済学部)を修了。
過去の経験から男性不信だったが、窮地を秀人に救われて以降、彼に強い信頼と好意を寄せるようになる。雷と加速のスキルを使いこなし、真面目で正義感が強い一方、エースの重圧に悩むこともある。
■リィナ
一ノ瀬の契約モンスター。エルフ。
一ノ瀬よりやや小柄な細身、透き通るような肌と長い銀髪、青緑色の瞳。非常に穏やかで思慮深い性格。回復、防御、風魔法、認識阻害など多彩な支援スキルで一ノ瀬を的確にサポートする。一ノ瀬と共に秀人に命を救われており、彼に対して深い感謝を抱いている。
■五十嵐 烈士
ゲート対処特務班の実戦指揮官で、元陸上自衛隊一佐の帰還者。
圧倒的な圧力で対象を粉砕する、見た目通りのパワーファイターの42歳。演習で秀人と真っ向からぶつかり、実力差を見せつけられて潔く降参した。
【その他の帰還者】
■山田 玲央
名古屋ゲートの帰還者。派手な炎スキルでメディアに「英雄」としてもてはやされた男。
もともと社会人としては無能扱いされており、劣等感を強く抱えていた。承認欲求が強く、褒められるとすぐ調子に乗り、目立ちたがり屋でメディアやSNSで“英雄風”に取り上げられ、有頂天になる。洗脳スキル「従心誘導」で周囲を操り、日本を支配しようと目論んでいた。政府の会議で本性を現すが、シュナ(秀人)に契約モンスターを消滅させられ、スキルを封じる首輪をつけられて拘束された。
■速水 えりな(本名:早見 詩織)
帰還者アイドルとして活動させられていた女性。本名は早見詩織。
実年齢は28歳だが、見た目は年齢よりも若く見える。姿勢が良く、所作が綺麗。カメラを意識した立ち姿。周囲に守られ管理される息苦しさに耐えかね、黒猫仮面(秀人)に助けを求めた。秀人に匿われ、自分の足で立つために94階層でディアの特訓を受けることになる。
■銀翅精霊獣ルミエル
速水えりなの契約モンスターである銀翅精霊獣。
光の粒のような姿をしており、周囲を清浄・回復する強力なスキルを持つ。結果的にえりなの周囲へ人を集め、彼女が大人たちに縛られる要因にもなっていた。
■ナナ
動画配信チャンネル『みみモン日記』で活動する癒し系の女子高生帰還者だ。
京都のトークイベントに登壇していたが、怯えながらも周囲の状況を冷静に見ていた。
■もっちん
ナナの契約モンスターである、うさぎ型モンスター。
洗面器にすっぽり収まるなど平和な姿で、視聴者を日々癒やしている。秀人も例外ではない。
■鷹城 慎吾
元消防士の帰還者。京都のトークイベントに登壇していた35歳。
現場経験から常に安全確保や出口への導線を気にしており、騒動発生時も客席を冷静に誘導した。
■日向 一成
バトルの実況配信で有名な帰還者。
秋田県在住。猟友会の活動と農家で生計を立てていた29歳。契約モンスターは狼系で「獣害対策犬」としても活躍している。
政府の意見交換会に呼ばれていたが、山田の洗脳事件に巻き込まれてしまった。
【その他】
■白石 悠真
フリーの司会者。ラジオパーソナリティ兼イベントMCで、42歳。
京都の帰還者トークイベントで司会を務めた。
騒動が起きた際も言葉を巧みに選び、客席のパニックを防ぐ見事な進行を見せた。
■竹島
秀人の職場のサブマネージャー。
秀人がゲート探索のために半休で抜ける穴を、現場でしっかりカバーする優秀な同僚。秀人が退職の相談をした際も、驚きつつ即座に引き継ぎの段取りを進めるプロフェッショナル、46歳。




