side 勇者パーティー 04
「どうだった?」
夕食を食べ終えた俺たちは、宿の部屋へと戻ってきた。
早速、聞き込みの結果を皆に確認する。
「どうもこうも、ひどいもんだったよ。」
エブリンが苦い顔をして言う。
「受付にいつもいるあの女はギルド長の娘なんだってさ。自分の好みの外見じゃないと、紹介するクエストがしょぼい物ばかりになったりしたらしい。で、「その見た目でこの程度のクエストしかできないんですか?」とか嫌味を言うらしいよ。」
「そうやって嫌がらせをして心を傷つけた後に、ギルド長代理から追い出されるそうよ。」
エブリンに続き、グレースも表情が冴えない。
「受付の女への愚痴は多かった。」
食堂全体の声を拾っていたローガンも短くそう言った。
「どうやら、突然追い出されたパーティーと、嫌がらせの末に追い出されたパーティーがいるみたいだね。共通点は何だろう?」
ウィリアムが分析を始める。
「これは女の勘なんだけど・・・見た目、だと思う。ギルド長代理と受付の女の好みの顔をしてるかどうかじゃないか?」
「何でそう思うんだ?」
エブリンが言った言葉がよく分からず、尋ねる。
「受付の女、相手によって態度がすごく違うんだよな。見た目がいい男とそれ以外で、別人みたいになんの。気分悪いなって前から思ってたんだ。」
憮然としながらエブリンが答える。
「確かに、私も王都のギルドには男性・・・それも、容姿の整った方が増えたと感じていたわ。」
グレースも同意した。
こういった細かいことに気付くのは女性だからだろうか。
「妙にくねくねする女性だなぁとしか思ってなかったなぁ・・・。」
ウィリアムがつぶやく。
俺も同感だ。
「そりゃ、お前たちはあの二人の眼鏡にかなうイケメンだったからだろ。色目を使われてたんだよ。」
エブリンに呆れたように言われてしまった。
その隣でグレースも同じ表情をしている。
「そうだったのか・・・。全く気付いていなかった。すまない。」
俺がそう言うと、エブリンが噴き出した。
「ぷっ・・・!あははは!それ、あの女に言ってやったら?きっとショック受けると思うよ!」
「確かに、あれほど分かりやすくアピールしていたのが全く伝わってなかったなんて、ショックでしょうね。」
グレースまでもが呆れたような笑いを漏らしている。
俺は少しばつが悪くなりながら、話題をそらす。
「ギルド長はどうしているんだ?病気なんだろう?」
「それについては、それ以上の情報はまだ出てきて無いね。」
ウィリアムが乗ってくれた。
「一度、見舞いと称してギルド長に会いに行ってみるか。」
俺がそう言うと、皆も同意してくれたのだった。
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