表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/44

side 勇者パーティー 03

「いったい、王都のギルドで何が起こっているんだ?」


一度宿に戻ってきた俺たちは、パーティーのみんなで話し合う。


「ここまでで分かっていることを整理すると、王都のギルド長が病気療養中で、その間は妻であるメイサが代理を務めている。そしてそのメイサがフィリップ一行をギルドから追い出した。他の冒険者からも良い噂が無いってところかな。」


ウィリアムが考えながら話す。


「他にも、フィリップさん達のように何らかの被害を受けた冒険者がいるかもしれないわ。」


グレースが真剣な顔で言った。


「だな。他の冒険者たちにも話を聞いた方が良いんじゃないか?」


エブリンもそう言う。


「俺も同感だ。もう少し聞き込みをしてみよう。」


そう言って、俺は立ち上がった。

宿の部屋を出て、一階にある食堂兼酒場へと向かう。

時刻はちょうど夕飯時で、酒を飲み始めている者もいる。

酒が入ったほうが口も軽くなるだろう。

俺たちは手分けして聞き込みをすることにした。

ざっと周りを見渡し、王都のギルドでも見かけたことのある冒険者へ話しかける。


「少し話を聞きたいんだが、かまわないか?」

「え・・・オーウェンさんですよね?俺たちなんかに、何の用ですか?」


まだ年若いその冒険者は、俺の事を知っているようだ。

とはいえ話したことは無いので、驚いた顔をしている。


「お前たちは王都のギルドにも出入りしていただろう?何か変わったことは無かったか?」


俺がそう問いかけると、彼らは微妙な顔になった。


「何かあったなら話してほしい。俺たちでどうにかできないか、調べているんだ。」

「たしかに、オーウェンさん達なら、何とかできるかもしれません。わかりました。話します。」


そう言って、近くの席に座るよう勧めてくれた。


「しばらく前、王都のギルドへ行ったとき、受付の女性に「ギルド長代理から話がある」と言われたんです。それで付いていくと、Fランクのクエストしかこなせないパーティーは王都のギルドに相応しくないから出て行ってくれと言われたんです。」


彼らは悔しそうな表情で話す。


「俺たちはまだ、駆け出しの冒険者です。Fランクのクエストを大量にこなして、経験値を稼いでいる段階なのにそう言われて、訳が分かりませんでした。」


それでも、冒険者として未熟だった彼らにはどうすることも出来ず、この街のギルドに入ったのだという。


「相手はギルド長代理という立場です。俺たちでは逆らえませんでした。」

「他にも、お前たちのように王都のギルドを追い出されたパーティーがいるのを知っているか?」

「えっ?知りませんでした。」

「本来、ギルドを追い出されるなんてそうそう無いことなんだ。それが頻発しているのなら、きっと何かあるに違いない。俺たちはそれを調べようと思っている。」


そう話すと、彼らの表情が明るくなった。


「さすがはあのオーウェンさんですね!是非お願いします!」


俺は黙って座り、耳をひそめていたローガンの隣へと移動して、夕食を注文する。


「何か収穫はあったか?」


ローガンに尋ねるとコクリと頷いた。

ローガンは暗器使いだけあって、耳も良い。

食堂のほぼ中央のこの位置に座っていれば、全体の話をだいたい聞き取れるのだ。

やがてウィリアム達も聞き込みを終えてやってくる。

ひとまず俺たちは夕食を食べることにしたのだった。




ありがとうございました。


少しでも「面白い!」と思っていただけましたら、下の「☆☆☆☆☆」をポチっとして評価をお願いします。もちろん☆一つでもOKです!


また、ブックマーク登録をしていただけると、七瀬が元気になれますので、よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ