表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/44

013 初めての討伐

私の体術も、少しは様になってきたころ。


「リア。お前もそろそろ討伐に参加してみるか?」


そう団長が声をかけてきた。


「討伐って、モンスター相手に戦うんだよね?私には早すぎない?」


急に言われて戸惑った私がそう言うと、団長は笑って言った。


「安心しろ。最初から強いモンスターと戦わせたりはしないし、一人にもしない。」


なるほど。

少しずつ慣れろという事か。


「わかった。よろしくお願いします。」


私はそう言って、団長に頭を下げたのだった。



それから数日して、いよいよ私も討伐に参加する日がやってきた。


「うぅ~・・・。緊張する。」


普通に生活していれば、モンスターに会うことはほとんどない。

基本的にモンスターは草原や森の中、ダンジョンの中等にいるものだ。

街の中には入ってこないように、自警団や騎士団で守っているので、安全なのである。

ちなみに、主要な街道も騎士団の警備が行き届いているので、物流や人の流れが滞ることも少ない。

そのおかげで、領都や王都へ行った時にもモンスターには出会わないで済んだのだ。


「まぁ、そう固くなるな。お前の実力なら大丈夫だと判断したから参加させるんだ。俺の目を信じろ。」


団長がそう言って励ましてくれる。


「私もいるし、一人じゃないんだから、絶対大丈夫よ。」


ミラさんも励ましてくれる。


「はい、頑張ります!」


こうして、団長とミラさん、数人の男性自警団員と私で、街のすぐ外の森へと足を踏み入れたのだった。



森の中は木が生い茂っており、昼間だというのに薄暗い。

励ましては貰ったものの、やはりどこかビクビクとしながら皆にくっついて進んでいく。

どれくらい歩いただろうか。

不意に、上からボトリと何かが落ちてきた。


(ひぃっ!)


見ると、雫型のスライムがこちらを見てニヤニヤとしている。

私は思わずビビってしまったのだが、先頭を歩いていた団長は、事も無げに剣で薙ぎ払った。

するとあっという間にスライムは霧散して消えてしまった。


(おおぉ・・・!団長、カッコいいじゃないですか!)

「今のがスライムだ。雑魚だが数が多くてな。リアも見かけたら攻撃してみろ。」

「了解。」


団長があまりにもあっさりと倒したので、私でもなんとかなりそうな気になってきた。

またしばらく歩いていくと、今度は横の茂みからガサリと音をさせてモンスターが出てきた。

膝くらいの大きさのキノコに顔と手足が付いている、モンスターキノコだ。


「はぁっ!」

“ズドッ!”


私のかかと落としが見事に決まり、モンスターキノコは霧散して消えた。


「団長、私にもできました!」

「おう!よくやったな、その調子だ!」


こうして、しばらくの間森の中を歩き回り、出会ったモンスターを倒していく。

日が傾き始めたところで、今日の討伐は終わりとなった。

なんでも、夜になると昼間よりも強いモンスターが動き出すらしい。

その為、初心者の私がいる今は終わりにするとのことだった。


「初めての討伐はどう?大丈夫だったかしら?」


ミラさんが心配して声をかけてくれる。


「はい!少し自信もつきましたし、これから徐々に強いモンスターにも対応できるようになりたいです!」

「そう。やる気が出たみたいで良かったわ。」


ミラさんと笑顔でやり取りする。

役に立てることが一つ増えた私は、大満足で一日を終えたのだった。



ありがとうございました。


リアを応援してくださる方は、下の「☆☆☆☆☆」をポチっとして評価をお願いします。


また、ブックマーク登録をしていただけると、七瀬の元気がチャージされますので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ