第25話 連合の人たち(2)
「わざと……って。なんで、わざわざそんなこと……」
「今回、奴らの目的は何だった?」
「目的……? 輸送機を奪っての強行脱出……ですよね」
「そうだ。基地を殲滅することでも、ましてや基地戦力に打撃を与えることでもない」
「はぁ……ですね……」
うん……たしかにそうだけど……。
それがどうして「わざと」につながるのか、俺もわからない。
「ふ……。お前が奴らと撃ち合っていたとして――目の前に、死んでいる仲間と撃たれて苦しむ仲間がいたら、どうする?」
「相手は少数です。味方の援護射撃を得てから、隙を見て負傷者を後方に下げます」
「死んでいるやつはどうする?」
「戦闘中ですよ?」
「そういうことだ」
「分隊長」が微笑った。
……どういうこと?
「いや、『そういうことだ』って言わ…………そういうことですか……? いや……でも、まさか……」
「ネイトにちょっと似てるけど、ネイトほどかっこよくない若い兵士」も何かに気付いたみたいに「分隊長」を見て言った。
……だから、どういうこと?
「そうだ。向かってくる守備隊を殺せば、たしかに数は減る。だが、いくら最低限の人員しかいない基地とはいえ、数的戦力差は履がしようもない。奴らは撤退中で、弾薬にも限りがあるしな」
「……あえて殺さずに負傷に止めることで、現場も、負傷兵を受け入れる後方も混乱させて隙を突く……そういうことですか?」
「数的優位からくる余裕を逆手にとられた。かといって、こちらも人員が潤沢なわけじゃない。――そうして、まんまと混乱に陥った我々は、奴らに逃げられたわけだ」
……なんか……よくわかんないけど、すごい。
あれ……? でも、そうだとすると、俺って余計なことしちゃった……!?
「〔バトリーク〕を出してくるタイミングも絶妙だった。初めから〔バトリーク〕を前面に押し出してきていたら、こちらも早い段階で周辺部隊に応援を要請していただろうからな」
「たしかに……。相手が少数の歩兵部隊だったから、基地本部でも〔シーガル〕を出さなかったわけですしね」
え…っと……俺が行ったのは正解だったってことでいいのかな……?
……なんだか褒められたみたいで、ちょっとうれしい。
「――おっと。すまないな、坊や。あちら側から回っていけば安全だ。気を付けて帰るんだよ?」
「え……。あ、はい。ありがとうございます」
「分隊長」が指さしたのは、基地本部側の格納庫の方。
あんまりあっちからは行きたくないけど……。
でも、この人たちも俺に気付いてなかったし、だいじょうぶかもしれない。
まだすこしドキドキしながら「分隊長」に挨拶をしていると――「若い兵士」の視線が気になった。
さっきまであんなにおしゃべりだったのに、黙ったまま俺を見ている。
「じゃあ……俺はこれで……。あ…ありがとうございました……」
「おい……待て、坊主」
呼び止められて振り返ると、俺をじっと見た「若い兵士」が右手を後ろに回していた。
ラストに向けての説明回でしたー \(´・∞・` )
本来書く予定ではなかったんですけど、ただでさえ分かりにくいボクの作品…。説明くさくても書いておいたほうがよいだろうと判断しました ”(´・∞・` )
そして、またもや、わざとらしい終わり方を…(´=∞=` )うっ…
文字数の関係でやむなく…(´;∞;` )うぅ




