表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブルーボーダーAS  夕焼け色のサンタクロース  作者: 黒舌チャウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/22

第20話  ガラじゃねぇ男と、見る目がない女と、ロバと

「――チッ。やっぱり武装は無しかよ」



 海側のコンテナ置き場――


 見上げた先の〔シーガル〕は、人型機動兵器とはほど遠い姿だった。



 両腕は作業用のアームに換装され、胴体から下にいたっては無限軌道(キャタピラ)付きのブロックになっている。



「こういうの……嫌いじゃねぇけどな。――ハッチは、ここか」



 こんな状況じゃなけりゃ、いろいろと見て回りたいが――


 今こいつの利点といえば、コックピットまで登りやすいことぐらいか。




「それにしても、あの馬鹿……。オレに断りもなく、『ステラ』に乗りやがって……」



 日頃、隊長の機体に乗っていたことを考慮しておくべきだった。


 マニュアル設定のままの「ステラ」を扱えるわけがない――そう高をくくっていたのが間違いだった。


 いや。


 そもそも、バーニー(あいつ)が追ってくるなんて思ってもいなかった。




「――なるほどな。大体わかる。……いや……むしろ、こいつは……」



 ハッチを閉め起動作業に入ると、ある違和感に気付いた――


 

 乗り込んだ機体は、形状から考えて【ブラックバック】という機体で間違いない。

 その中でも、かなり旧式のようだが――それより……。



「一応、ピートに報告しとくか。――にしても、(おせ)ぇな! まだかよ……!」



 さすがは旧式だ。

 システムの完全起動までは時間がかかる。


 

 通信は……出来そうだな。


 周波数は――



「ピート。聞こえるか?」


『――トかっ? お前、今どこにいるんだっ!』


「ヘッ。騎士様のお()りだよ。こいつじゃ、白馬ってより農耕馬だけどな。――それより、ピート」



 ピートに、オレの感じた「違和感」を伝える。



『――なるほど。そいつが旧式なら、あり得ない話でもないが……。わかった。俺のほうでも調べてみよう』


「頼んだ。けど、まぁ……まずは、生きて還らねぇとな」


『ああ。――だが、お前もだぞ? ネイト」


「ははっ、こんな状況で言えることかよっ? だから、オレの計画(プラン)でいけばよかったんだ」



 パミール基地が無理だとわかった時点で、オレたちに残された選択肢は限られていた。


 チトラル基地が無事なら良し。

 もし、チトラルも駄目だった場合は、パミールよりは手薄だろうことを突いて強襲し、強行脱出を図るしかない。


 その時は、オレの機体で敵を引きつけるつもりだったが――ピートが、首を縦に振らなかった。



『……隊長の命令は、”フリッパー小隊”での帰還だ。お前ひとりを犠牲にするわけにはいかない』


バーニー(あいつ)を置いていくことに決めた時点で、命令には反してるだろ?」


『……それを言ってくれるな……。分の悪い賭けに、あの子を巻き込むわけにはいかん』


「まぁな……」



 生還も全滅も「フリッパー小隊」で。


 だが、勝ち筋が見えないようならバーニー(あいつ)は除外する。

 全員で決めたことだった。



「でもまぁ、こうなっちまった以上は計画変更だ。――オレのことは気にすんな。輸送機に急げ」


『……死ぬんじゃないぞ……ネイト』


「ヘッ。仲間のために――みてぇのは、ガラじゃねぇんだ。任せとけよ」



 ようやくモニターが映った。



 さすがに基地のやつらも、【ガネット】を出してきたようだ。



 にしても……。



 なんだぁ? あの戦い方は!



 「ステラ」に、あんな無様な戦い方させやがって……!


 連合のパイロットも大概だぜ! 

 これなら、最初からオレがやってればよかったじゃねぇか!



『軍曹……!』



 あん?

 ……モンテーニャか。



「……どうした?」


『軍曹……その…………私……』


「んな声出すな。死ぬつもりなんか()ぇよ」


『はい……でも……』

『リーナ! 急げ!』

『今なら抜けられる! 一気に行くぞ!』


「……行け。後で合流する」


『軍曹……。……お気を付けて。バーニーのこと、お願いします』


「ああ」



 ……まったく。


 男を見る目が()ぇな――あいつは。将来、苦労するぜ。



「――さてと、そろそろお姫様もとい、我らが騎士様をお救いにあがるとするかっ」



 …………あぁ?



「……っざけんなっ! まだ起動中かよ!」



 ああ、もう、あれだ……!


 お前は今から「ドンキー」だ!   



 



リーナがネイトを好きっぽいのは過去にも描写されてたんですけど、今回ので「あれ?付き合ってる?」と思わせてしまうかもなので、補足をー(´・∞・` )


まず、リーナはネイトが好きです(´・∞・`*)わほ

ネイトもリーナの気持ちに気付いています(´・∞・`*)わほっ


ネイトがリーナをどう思っているかは、すこし先になるので、今は「付き合ってないよっ」というご報告を \(´・∞・` )


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ