第19話 初陣
格納庫から向かってくる〔シーガル〕は、バーニアを使ったりはしていない。
のしのし歩いてくるだけだ。
「ピートさん。なんか……のんびりしてるよ?」
『……主要作戦に出払った後の守備要員だからな。ベテランのわけはないが――あれは、量産型【ガネット】の01系か……。01系は、重いがその分装甲が厚い。……お前には無理だ。機体を捨てて…』
「だいじょうぶ! やってみせるよ!」
『よせ、バーニー……!』
ここで逃げたら、みんなやられちゃうじゃないか。
だいじょうぶ。
俺だってマニュアルを読んで勉強してたんだ。
「戦闘モードをシューティングに。……レンジ設定は……ミドルでいいよね? ……いくぞぉ……!」
照準――
うわ……感度が良すぎて、うまく…………よしっ、合った……!
「いっけぇぇぇっ!! ――っと、ぅわわわわわっ!?」
トリガーを引いた瞬間、「ゴンゴン」すごい音がして、ものすごい振動で身体が浮いた。
おしりがビリビリするー……!
――それより。
「くそ…っ! なんだよ、これ!」
マシンガンを撃つ腕が、どんどん上に上がって――
真っ直ぐ撃てたのは最初だけ。
後は狙いを外れて、ほとんど、斜め上の空を撃ってた。
何発か当たったのか、相手の【ガネット】は、すこしよろけたように態勢を崩してるけど――
『いかん……! 照準の設定がマニュアルのままだ! オートに切り替えろっ!』
「えっ!? え……何それ!? どうやってやるのっ!?」
『く…っ! いいか、操縦席の右の…』
「来るっ!? このぉぉ…っ!!」
上に上がらないように力を入れすぎて【ガネット】の足元を撃ったり、慌てて戻そうとしてまた空を撃ったり……。
でも、【ガネット】の持っていたライフルが爆発した。
当たった――んだよねっ?
やった!
「やったよ、ピートさん! ここは、だいじょうぶ! 俺に任せて行って!」
『馬鹿言え! そんな有様で…』
『おやっさん、輸送機までがガラ空きだ! 今しかない!』
『こちらの機体が出てしまった以上、時間をかければ基地外からも増援の恐れが……。急ぎましょう……!』
『ぐ…っ! ……死ぬんじゃないぞ、バーニー……!』
みんながコンテナ置き場を離れて、滑走路に出ていた輸送機に走っていく。
よかった。
あとは、俺がこいつをやっつけるだけだ……!
「……今度は外さない! 全弾、叩き込んでやる!」
何度もやって、なんとなく感覚は掴んだ。
力を入れすぎちゃダメ――
呼吸を合わせて――
今度は、照準もフラフラしないでバッチリ!
「当たれぇぇぇっ!」
………………。
……あれ?
何で?
「ゴンゴン」しない。ビリビリもしない。
何度トリガーを引いても、反応しない。
「……弾切れ……!?」
わわわわっ! 早く、再装填を……!
うそ…………予備弾倉、無いの……?
モニターを見ると、よろけてた【ガネット】の両脚の外側が開いて、そこから何かを引き抜くのが見えた。
――剣だ。
「うそうそうそうそっ! マズいよっ! えっと、えっと……! 近接武器は……!」
【ガネット】は、こんな時でも、のしのし近づいてくる。
突っ込んでこられたら、終わりだったけど――
「どのみち、このままじゃ終わりだって……!!」
どどどどどどどうしよう……っ!?
すみませーん!(´;∞;` )前話にて、ネイトの描写をすこし加筆しましたー
この後の展開的にちょっと、つじつま合わなくなっちゃって(´;∞;` )うっ…
でも、ようやくここまで来たかっ、って感じです ”(´・∞・`*)がんばるぞー




