第5話 クソ野郎と勉強会
公園での出来事から3日後。私は絶望していた。
「あんた達、、なんでこんなにできないの!!」
「レンっち難しいよ、、何言ってるかわからないし、、」
「吉田さんに同意、、もう、、なんも、、、考えられない。」
椎名君はもうキャパオーバーみたいだ、、
「もう二人とも、、もう仕方ないなぁ。少し休憩しよっか」
そう言ってブラックコーヒーを口に運ぶ。
苦い。美味しくない。カッコつけて頼んだはいいものの口に合わない。
ミスったなぁなんて考えてたらふと話しかけられる。
「レンっちはさ、やっぱり五英傑をめざしてるの?」
「「五英傑?」」
さっきまで机に突っ伏してた椎名君と声が被る。
「そ、私たちが通う学校の伝説5人組。実際の人数や人はその年によって変わるらしいの。でもね、、、確実に存在はしてるんだって。」
「なにそれ?生徒会とはちがうの?」
「レンっち良い質問だね。簡単に言えば、生徒の上に立って統率を取るのが生徒会、生徒と一緒になって統率を取るのが五英傑って感じだね。」
「なんかよくわからないなぁ。五英傑って今誰がいるんだ?」
椎名君が心の声を代弁してくれる。
「椎名君も良い質問だね~。今分かってる五英傑はただ一人。」
「それは、、、」
「「それは?」」
「伝説の早帰り職人。疾風の山崎!」
ん?意味が分からない?
宇宙ネコ状態だ。
「マユっち、、もしかして五英傑って単なるギャグ集団なんじゃ、、」
「まぁ、大半の生徒にはそう言われてるね!」
なんやねん。ちょっと期待した私がバカだったわ。
「でも生徒会がこの学校トップなのはほんとだよ!」
「レンっちはこの学年のクラス委員の代表。委員長なんだから生徒会にも入れるんじゃない?」
なるほど、、生徒会か、アニメのテンプレとしては生徒会を目指すんだろうが、私はトップには興味ない。
私が目指すのは平和な学園生活だ。そのためにはこいつ以外の誰にも”オタク”といて事をばれてはいけない!
話の途中からまた机に伏せている椎名君を見る。
「ところでさぁ、、」
隣に座るマユがギャル笑顔で話しかけてくる。
「レンっちってオタクだよね」
え、、、?
ばれた?、、ばらされた?椎名か?椎名なのか?
未だ寝ている椎名に殺気がわいた瞬間、マユから両手を握られる。
「あのねレンっち。私はレンっちと同族なの。でもね別に隠してるわけじゃない。レンっちは隠してるよね?」
わざとらしいくらい、可愛く話してくる。
「それでね、協力してほしいの、、」
「きょ、協力?」
「うん!生徒会に入って私の生徒会入りを推薦してほしいの!」
悪意の一切感じない顔でとんでもない要求をしてくる。
「もし、断ったら、、?」
満面の笑みで耳元でささやいてくる。
「全校生徒にレンっちの過去をばらすよ!」
「だからね協力してね!」
「とりあえず今度の生徒会選挙立候補してね!!」
がちかよ。めちゃくちゃクソ野郎だ。
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かくして私はクラスの両隣の席の人にオタばれし、椎名君以上のクソ野郎に無理難題を押し付けられた。
更新したらX(Twitter)でポストするのでまた読んでくれたら幸いです。
五英傑の一人、疾風の山崎。彼は帰宅の際100mを5秒で走ると言われている。




