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AM4:10
ふと、目が覚めた。
(……まだ、夜明け前だ)
カーテン越しに伺える外の暗さに、グースの瞼は再び重くなる。夢と現実の境目、一番、ふわふわと気持ち良い眠気が全身を包んでいた。
手にしたまま眠っていた受話器からは、特に物音はしない。けれど、どこかに繋がっているという確実な事実が、とても、心地良かった。
「……どんな料理、御馳走してもらおうかな」
ふあ、と、小さく欠伸が漏れる。
体温で温まった柔らかい毛布の海の中。
なにもかも揃っている気がする、穏やかでいて、絶対の、温かい海。
ポロリと、干上がったと思っていたものが零れ落ちる。
「……ほんと、おなかへった」
囁いて、微笑んだ。
そういえば、幸福な時も、人は、涙を流せるのだったか。
目を閉じて、もう一度、心地よい眠りに沈み込む。
ゆったりと、揺られるように沈み込む意識の全部で、夜明けを待ち遠しく思う。
これから続いていく、今日を、明日を、明後日を。
未来の全部を、待ち遠しく、思う。
ずっと、全てが続けば良いと、思った。




