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once upon a time.(5)
国家の歴史を変えた、その一戦。
独裁の終わり。解放のはじまり。
後に〝救国の英雄〟と慕われる、その作戦司令官が。
部隊の半数以上に自爆を命じ。
更に残った半数を囮として、議事堂の敵軍ごと焼き殺したことは。
終戦の日、新政府によって、全て全て、記録が、抹消された。
すべては、もう、変えようもない。
たったひとりの記憶の中に滲んでいるだけの。
もうずっと、永遠に変えようのない、過去のことだった。
変えようもない、たったひとりの男が、一生涯、記憶していくだけの、遠い遠い残響だった。




