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PM22:01
何か物音が聞こえた気がして、目が覚めた。
目を開けて一瞬、グースは、ぼぉっと視線を空中に彷徨わせた。頭まで被っていた毛布を無意識に少し下げ、冷たい空気を吸い込む。
相変わらず、部屋の中は薄暗い。
彷徨わせた視線は中空の薄闇と、四隅の暗闇を拾っただけで、特になんの代わり映えも見出せなかった。
壁に掛けられた巨匠の名画のレプリカ、陽光と風の色を集めた景色も、今はくすんでいるだけ。
ふと、空腹だな、と思った。
そういえば、昼に映画館でホットドックと、ポップコーンを食べたきり。
(もう、とっくに、いつもなら夕食だ)
そう思って、それから、グースは首を振った。
なんて滑稽だろう。
こんな状況の、こんな最悪の気分で。
全て消えてしまえとすら、思うのに。
それでも、空腹にはなるのだな、と、干からびた自虐の笑いがポロリと落ちる。
ばかみたいに、滑稽な有様だ。
呆れかえって、干からびて、グースは諦めたように毛布をまた引き上げた。
そうして、柔くて脆くて、暖かい要塞に、また頭まで閉じこもろうと、した時。
『どういうことだよ!』




