AM11:03
第二次世界大戦の最中。
当時王政であったセウェス王国のアルベルト2世国王は、国民議会の反対を押し切り、ナチス・ドイツと共に枢軸国側での参戦を決定。国内には望まぬ軍国主義の敬礼が溢れ、軍靴の鳴らす不穏な行進の音が響くようになる。
そして、これにより、20世紀に入ってもなお独裁色の強い王権に反発した世論は、クラウズ・タインズという〝傑物〟を生み出した。
時は1944年。
王室護衛軍の中将であったタインズは、クーデターを決行。結果、アルベルト2世はドイツに亡命。セウェス王国はセウェス議会国と名を変え、大戦における立ち位置は連合国側へと改められた。
そうして、大戦を越えた国民は、誰もが共和制の、民主主義による平穏を信じたのである。
ところが。
しばしの後、タインズは豹変した。
革命の〝傑物〟は、恐ろしい独裁の〝怪物〟へと姿を変える。議会の決議は封殺され、かのフランスのロベスピエール再来よろしく、恐怖政治による独裁が行われ始めたのだ。
独裁による恐怖の日々。
その果てに、ついに国民議会の議長、オスカー・クロウの率いる議会軍が蜂起。
独裁軍と議会軍。2つの勢力の争いは、やがて泥沼の内戦へと突き進んでいく。
そうして、長い、長い、内戦状態が続いた。
深く、重く。
この国は、そのまま戦禍の底に沈もうとしていた。
しかし。
やがて、1人の〝英雄〟が、現れたのだ。
泥沼の内戦に終止符を打った、その〝英雄〟の、名前は。




