魔王と赤髪のエルフ
帰省の準備で更新が遅れました。
予定通り、18日までは更新がありませんのでご了承ください。
次回は出来れば18日に更新予定です。19日になるかもしれませんが、帰省の最中は作成できないので許してください。
報告は以上、では本編をどうぞ。
「ではこれよりテストを開始する。先ほど教えた通り、君には自身の限界だと思うまでの間、マジックショットを撃ち続けて貰う……良いな?」
「はい!!」
あの風呂場の一件の後、俺とダークエルフの少女は、拠点に備え付けられた中庭に移動した。
彼女の誤解は既に解いている。そして彼女には申し訳なかったが、そのまま俺の用意した服を着て貰っていた。
また、中庭に移動するまでの間、魔法の扱い方を軽く教えたのだが……呑み込みが早いのか、元々自身の中で、魔法の使い方自体は感覚で理解していたのか……多分後者だろうが、マジックショットは難なく覚えた。
故に俺の宣言と共に、彼女はマジックショットを撃ち始めた。
結果としては、可も無く不可も無く……エルフの名を冠する種としては、平均であると言える結果だった。
魔力酔いにより、嘔吐が止まらない彼女の背中を擦りつつ、俺はこの子をどうするべきか悩んでしまう事となった。
(……微妙だな……絶対に必要無いと言える実力でもなければ。是が非でもほしいという訳でもない……何か付加価値があればいいのだが……)
どちらかに少しでも振れていれば、決断は容易いのだが……捨てるのも勿体無いし、かといって配下として迎え入れるのも微妙であった。
せめて何かもう少し、肯定要素があればいいのだが……それも思いつかない。
そんな事を考えつつ、思考を右往左往させていると、段々に落ち着いて来た少女が結果を聞いてくる。
「あの……私の力はどうでしたか? 貴方の下で働かせていただけると、とても嬉しいのですが……」
彼女にとっては、今後の生活を左右する死活問題なのだろう……
その目には不安げに揺れ、懇願するかのように胸の前で両手を合わせている。
……別に俺が悪い訳では無いが、その小動物の様な庇護欲を掻き立てられる姿に、結果を伝えるのが申し訳なかった。
「……う~ん……もっと何か出来ないか?……例えば体術とか……は無理だな、体を鍛えていればあそこでは転んでいないか。」
俺の問いかけに悲しそうに首を振る。
何か……何か一押しが欲しい所だった為に、その答えはどうにもならない結果を叩きだす。
「……すまないが、君の力は私の求めている物を超える事は……」
「何でもいいです!!それこそ小間使いでも……何だったら奴隷でも構いません。どんな事をされても決して文句を言いません!!ですから此処で働かせてください!!」
俺の決定を遮り、少女は頭を下げる。
まだまだ魔力酔いで体調は優れないはずなのに、その声を必死に張り上げ、肩を震わせながら懇願する。
その必死の姿を認め、決定を変えようとはしない魔王の考えに、反対を唱える感情が芽生えてくる。
魔王の知識から出された答えに、間違いは無いはずなのに……俺は反対を唱える感情を支持し、行動に移していた。
「う~ん……まぁいいだろう。ただ一つだけ条件がある。私の配下……その中で誰か一人でも、君を私の手元に置いておく事を拒否し、それを覆さない者がいたら……この話は無かった事にする。良いかな?」
まぁ、俺の決定ならほぼ通るが故に、この忠告は意味の無い行為だ。
それを知っているからこそ、俺は特に問題視してはいないが……少女にとっては大きな問題になってしまった様だ。
「あ……あの!! 判断が必要な配下というのは何人いるのでしょうか!? 皆さんに軽くでも自己紹介をさせてほしいのです!!」
「うん? ……10人……いや11人になるか。まぁ、そこまで気を張り詰め無くてもいいぞ。私の配下は皆気の良い者ばかりだ、絶対の拒絶など出る事はあるまい。」
「そう……ですか?」
俺の言葉で安心した様ではあるが、それでもまだ不安なのだろう。
そわそわと体を揺らしながら、少女は上目遣いで此方を伺ってくる。
……やはり庇護欲を掻き立てられる。他者に、何かしらの感情を持つ事が少ない俺がそう思うのだから、これは天性の魔性とも言えるものかもしれない。
「……ただ、女性に対する物というよりは、小動物に対するそれに近いようだがな。」
「? 何か言いましたか?」
思わず口に出ていたらしい。不思議そうな少女に何でもないと返し。
当面の間は、この屋敷でメイドとして働かせる事を決めていると……
「リジィ……コメス・ドール様、こんな所で何をしているんですか? それにその少年は?」
突如として屋敷の方から声が掛けられる。
既に決め、通達し終えていた、今の俺の偽名を呼んだ者は、後方から此方に向かっている様だ。
突然、第三者が現れた事で、少女はびくりと肩を震わせ、俺を盾にする様に動いている。
その動きに苦笑しながら、俺は後ろを振り返りつつ、彼女に言葉を返した。
「別に大事な事では無い、ルウ・ワーフ。後、今はこんな姿だがこの子は女性だ。間違うのは失礼……まぁ俺が言えた義理では無いか。」
ルウワーフは俺の視線を受け、軽い礼をすると共に、俺の後ろに隠れた少女に視線を注いでいる。
その目はまるで飢えた獣の様に鋭く、少しでも隙があれば、その喉元に食らいついてくる様に思える物だった。
当然と言うべきか、その視線を受ける少女の震えは、止まる事は無く、今も尚強くなっている。
「……ルウ・ワーフ。力量を見極めようとするのはいいが、それを相手に悟られてどうする。それだと威圧にしかならないぞ……」
流石に少女が可哀想であったため、ルウワーフを窘める為に忠告する。
ただ、ルウワーフのその視線は、この少女が敵となった場合を考えての行動であると解っているが為に、それ以上の忠告は出来ないのだが……それでも、貴方の力を見ています、と公伝するのは意味が無いように感じられた。
その部分の指摘も兼ねた物だったが……ルウワーフは俺に視線を移すと、少し呆れたように口を開く。
「……ブラウに続き、また女の子……。その女性も配下として迎え入れる御積もりですか?」
「ああそうだ。今は何も力を持ってはいないが、こいつが拒否をしない限りはそうするつもりだ。何か異論はあるか?」
「いいえ何もありません。」
一瞬、ブラウの時の様な、良く解らない異論が出るかと身構えたが……それも無くルウワーフは首を振る。
その姿に少女はともかく、俺も安堵しているのは何故だろうか……気が付けば、背を伝う様に冷や汗が流れていた。
俺の良く解らない内心を他所に、ルウワーフは少女を見据えながら、これまた良く解らない提案をして来た。
「ですが……仲間となる者の力量を、正確に知らないのは問題だと思います。ですので、貴方様とその小娘が良ければ……軽く手合わせをして見定めたいのですが……どうでしょうか?」
……別に間違った事は言っていないはずだ……だが何だろう……妙に腹黒い思念を感じる様な気がする。
彼女の事だから、言葉通りと受け取っても問題ない蓮なのに……どうにもそれを躊躇する何かを感じてしまうが……それを拒否する事自体も許されない雰囲気が、ルウワーフから発散されている。
「……ああ、もちろんだとも!! 君もいいよな!?」
その雰囲気に気圧され、慌てて肯定すると共に、少女に確認をとる。
少女は、おどおどしながらではあるが首を縦に振り、ルウワーフと少女の手合わせが行われる事が決定した。
(……本当に大丈夫なのだろうか?)
俺の不安を他所に、二人は俺から離れ、手合わせの準備を始めていた。
流石に殺す事は無いだろうが、万が一に備え、祝福の福音と無魔法の準備を行う。
これでよほどの事が無い限り、問題はないはずだ。
「よろしくお願いしまう!!」
焦りに近い何かに突き動かされ、必死に想定できる結果を考える俺を無視し、少女は張り切った声を上げる。
その際舌を噛んだのだろう、口元を両手で覆い、咄嗟にしゃがみ込んでいる姿が其処にある。
「………………」
それを眺めるのはルウワーフ。彼女は無言で少女の姿を眺め、少女に対し半身になり、いつでも動ける様に腰を少し落とし、右腕を引いていた……
(あいつ本気じゃねぇか!?)
焦りはどんどん強くなる。いくら手合わせと言ったって、まだ戦い方すらも解っていない様な奴に、本気で当たろうとしているのだ。
……それこそ殺すつもりで動いているはずだ。
別にそれが悪い事だとは言わない、だが相手は動き方自体も解っていないのだ。戦いにおいて、多少相手の行動を予測する必要があるのだが、それを簡単に無視した動きを行う事が目に見えている。
だからこそ、事故が起きかねないのだ……それをルウワーフは理解しているはずなのに、それでも尚本気を出すつもりの様に思えた。
「……開始の宣言を。」
冷え切ったルウワーフの言葉が俺に開始を促す。
ともすれば、その声音だけで人が死にそうな言葉を受け、俺は成す術も無く開始を宣言した。
解り切った事だが、ルウワーフの勝利に終わる。
というよりも勝負にすらなっていない……ルウワーフは俺の宣言と共に、今の俺では視認不可の速度で、少女の前まで間合いを詰めると共に、その眼前に拳を突きつけたのだ。
少女は何もできない……いや、する暇も与えられずに呆然とその拳を見つめている。
……実戦であれば既に少女は死んでいる。そう実感させる一撃だ。
「ふん、まぁ及第点を上げてもいい。」
ルウワーフは拳を突き出した姿勢のまま、少女の姿を眺め、ぼそりと一言呟く。
まるでその言葉が引き金になったかのように、少女は腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。
慌てて二人に駆け寄りながら、疑問をルウワーフに投げかける。
「及第点というのはどういう事だ?」
「もちろん、仲間となり得るかどうかです。この子は私の与えた殺気を受けて尚、その場に立ち続けました。鍛えれば、それなりには使える様になるはずです。」
若干興奮したようにルウワーフは答える。
……反応する暇すら無かっただろ……というのは、今の彼女には野暮な話だと思えた。
それに納得してくれるなら、何の問題も無いのも事実だ。わざわざ、手の平を返させる様な事を言う必要も無いだろう。
「……ところで、この少女はどこから連れて来たんですか? 」
「うん? 其処ら辺から。生活に苦労している様だったから拾って来た。」
ルウワーフは少女に手を貸し、立たせながら問いかけてくる。
それに対し俺は、特に何の気負いも無しに答える。
それ以上の考えが思いつかないが故に、その答えになったのだが……よくよく考えてみれば、利益を度外視した考えを持つ事自体が馬鹿げていた。
故に何かしらの利益があるはずなのだ。何故少女を拾ったのか、有益な理由を見出そうとしていると、少し不思議そうなルウワーフの視線に気が付く。
「何だ? 私の顔に何かついているのか?」
「いえ、何も……ただ、懐かしい感じがしたので……」
また良く解らない事を言い出した。少なくとも、彼女と知り合った後の俺の記憶では、こんな他者に慈悲を掛ける様な行為をした覚えが無い。
だからこそ疑問に思う。俺の知らない……いや覚えていない何かが、其処に有る様な気がしたから……
それこそが、今の俺の行動……その理由を教えてくれる様な気がしたから……
「……懐かしいというのは何だ? 私はこんな事をした記憶は無いぞ。」
「ふふふ、今は秘密です。勿論、その時が来れば教えて上げますよ。それまで……待っていてください。」
ルウワーフは笑いながら答える。その笑顔には邪念も無く、ただただ楽し気な雰囲気しかない。
その笑顔を受けた俺は、それ以上の追及をすることは出来ず、答えを求めて思考を巡らせる事しかできない。
そんな手玉に取った様な俺達の関係を、少女は勘違いしたかのように口を挟む。
「え~と……お二人の関係は男女のそれなのでしょうか?」
まぁ……今の状況だけを見られると、そう取られても仕方ないかもしれない。
実際の所は、忠臣と王の関係なんだが……認識が誤っているのなら、早い所正した方が良いだろう。
「それは違う「もちろん。私、ルウワーフがリジィー様の第一の妃!! それを見抜くとは素晴らしい慧眼ね、気に入ったわ。不憫な事があればどんどん言って、私が対処してあげる。」
俺の言葉を遮り、捲くし立てるルウワーフの姿が其処にあった……
突然の豹変に、俺は元より少女も、呆然とルウワーフの言葉を聞く事しかできない。
その姿に冷静さを取り戻したのだろう、ぴたりと挙動を止めたかと思えば、数秒の間を置き、一つ咳払いをした。
「残念ながら今は違います。そう今は違うだけです。ですから……今だけは……その言葉は当てはまらないので!!訂正しなくてはいけません……ね!!」
今度はすごく辛そうに言葉を紡ぎだす。
……何がそこまで彼女をそうさせるのだろうか? もはや執念に近い何かを発しながら、今は今はと呪文の様に囁き続けている。
「……変わった方ですね……」
「全くだ。それでも、私に忠義を尽くし、一生懸命働いてくれる大切な配下だ。この程度でその気持ちは揺るがんさ。」
一人で辛そうに悶えるルウワーフを眺めながら、少女に今後の事を軽く伝える。
彼女は俺とルウワーフを交互に見比べながら、俺の言葉に元気よく相槌を打ち続けていた。
◇◆◇◆◇◆◇
「……取りあえずルウワーフの賛同を得られた。これでほぼ問題ないだろう。」
自室に戻り、椅子に深く腰掛けながら呟く。
少女の事はルウワーフに任せた、何故かは解らないがいたく気に入ったようなので、悪い様にはしないはずだ。
「後はスロノドールか……既にルウワーフの賛同を得ているし、此方も問題ないだろう。」
少し気がかりではあったが……仲が悪い様で妙に気の合っている二人なのだ。片方の了解を得られたら、自ずともう片方も同じ答えを出してくれるはずだ。
これで当面の間の問題は無くなった。後日日を改めて、他の10魔族とブラウには聞くが……まぁ此方も問題ないはずだ。
今後の事に思案を馳せていると、連絡の魔法が繋がりを求めているのに気がつき、繋ぐ。
「コメス様、至急応接室の方へ……これより、お父様とお話がしたいと言う方を屋敷へお連れ致します。」
緊急の要件だったのだろう、俺の返事を待たずに連絡は切れる。スロノドールには珍しい、少し焦った様な声音だった。
……ただそれよりも、やっとの事で動き出した赤髪に、どうしようもない嬉しさを感じる。
「待ちわびたぞ、赤髪……どんな手を打って来たかは解らないが、準備にこれだけ時間を掛けているんだ。期待してもいいのだろうな?」
愉悦の混じった声音と共に、扉を開き、応接室へ向かう。
途中ルウワーフを呼び出し、事情を告げると共に、女子奴隷達に、当面の間の拾った少女の保護を頼む。もちろん無理のない範囲で……であるが。
いろいろと今後の準備を整えていると、時間は直ぐに過ぎ去る。
「コメス様、スロノが来ました。」
ルウワーフのその言葉と共に、スロノドールを先頭に、8人の人影が応接室に入ってくる。
全員が役人の身分を明示する証を胸に付けていた……
(むぅ……少し当てが外れたか? 赤髪よりも先に国が動いた……という事か……まぁいいだろう。計画は狂うが、利用できるなら利用しよう。)
スロノドールとルウワーフは、俺の後ろに控えている。いつでも守れる様にしてくれるのはありがたいが……スロノドールは、俺の娘という事になっているのだから相応の対処をしてほしかった。
そんな他愛も無い事を考えていると、8人の中の一人、彼が代表なのだろう。少し歳をとっているが、まだまだ若い雰囲気を漂わせる男性が声を上げる。
「コメス・ドールさんですね?……貴方の家では、客人に対して無作法をするような教育をしているのでしょうか?」
少しばかり苛立ちの混じった声だ。多分だが、彼らが入ってきてから、終始俺が、椅子に腰かけているのが気に食わないのだろう。
別に非礼を詫びても良かったが……その態度が気に食わない。
「ふむ、事前の通達も無しに家に怒鳴り込んできて、図々しく客人を気取るか。この国の役人は、手紙や言伝と言った方法すらも知らないらしい……魔法大国が、その程度の知識しか持ち合わせていないのは驚きだ。……おっと失礼、魔法の発展はエルフの物だったな、君達の様な無知な輩の手柄にしては可哀想だ。」
「このっ!!」
俺の挑発に解りやすく憤慨し、男は俺に掴み掛ろうと間合いを詰めてくる。
しかしそれはあまりにも遅い、スロノドールとルウワーフの手を借りなくても、問題なく対処できる物だ。
(まぁ、片腕一本ぐらいなら無くしても死なんだろう。適切な態度を取れなかった、自身の浅はかさを呪うがいい。)
内心で間合いを計りながら、服の裾に隠し持った短剣を抜く準備をする。
俺の考えを感じたのだろう、後ろの二人も動くことはせず、黙って事の成り行きを見守っていた。
「はいストップ」
だからこそ、突如として掛けられた、その呑気な声に面を食らう。
その静止の声に男はともかく、残りの七人も全員が一斉に後方を振り向いた。
そして数秒の後、彼らは割れる様に左右に分かれ、その声を発した人物を通す。
「駄目じゃないか。君は此処に何をしに来たんだい?」
「は……はい!! ピース現代表の意思を伝える為です!!」
「なら君がするべき事は喧嘩じゃない……そうでしょ?」
「はい!! その通りでございます!!」
男とその者の会話は続く、完全に間合いを外された俺はただ黙って、その会話を眺め続けるしかできない。
「うん、君はもういいよ。後は僕が引き継ごう。」
その者は、そう締めくくると俺に向き合う。そして片手を差し出してきた。
「部下の無礼は僕が詫びよう。初めまして、コメス・ドールさん。僕はアレイストといいます。見ての通りのエルフ族ですが、人間と敵対している訳では無いので安心してください。」
彼は、くすんだ赤い髪を揺らしながら笑いかける。
その中性的な顔には笑みが刻まれ、差し出した手も、これからの会話を、円滑に進める為の物である事が解る。
流石に……この程度で目的の人物と断定はできないが、それでも、胸の奥底に湧いてくる感情を押し殺すことは出来なかった。
俺はその手を握り返しながら、仮面で見る事は出来ないだろうが、満面の笑みを浮かべる。
「初めまして、アレイスト……私の待ち人が君であれば、嬉しい限りなのだが……」
俺の返しが理解できなかったのだろう、一瞬その目を鋭くするが、すぐに笑顔を張り付ける。
その対応の早さがますます疑わしい……と言っても、もはや何もかも疑わしく感じてしまうから、この感情はあてには出来ない。
まぁ……こいつがそうかどうかは直ぐに解るはずだ……だから何も焦る事は無いのだ。
俺はアレイストに体面の席を進め、彼もそれに倣い腰掛ける。
そして、早速ですがと前置きを一つ入れると共に、アレイストは要件を切り出して来た。
「コメスさん。貴方に反逆罪の疑いがあります。……少し遠いですが、ご同行お願いできますか?」
その一言と共に、満面の笑みを浮かべるアレイストの前で、俺も満面の笑みを浮かべ続けていた。
やっと赤髪と魔王様が対面しました。
次回の更新は遅くなりますのでご了承ください。
それではみなさん、よい一週間を




