沈黙と青年
「あんたが『混血姫』か?」
そう彼女に尋ねた直後、俺は我にかえって内心戸惑っていた。
(何してくれてんだよ、俺えぇぇ!!? )
もし彼女でなかったらどうするつもりなのか・・・。
もちろんこの後のことなんか考える暇さえなく身体が勝手に動いていたわけで、何の対策も練っているわけない。
しかも自身がこんな行動に出た理由が酷い。
(彼女の無表情が気に入らなかったからって・・・俺はガキか!何が哀しくてとっくに20越えてる奴がこんな少女脅かしてんだ・・・)
辛うじて表情には出ていないだろうが、内心では本当穴があったら入りたい気分だ。
(俺のせいで計画が潰れるとか、マジ勘弁だぞ・・・)
幸いまだ目の前の少女は何にも返事をしていない。
俺を見て直ぐ様逃げ出すこともなかった。
(・・・これならこの子が『混血姫』でなかった場合でもなんとかなる)
俺もこういう組織に所属する以上人を殺したことくらいあるが、わざわざ人殺しをしようとは思わない。
騒ぎ立てない限りは気絶させるにとどめるつもりだ。
まぁ俺には、一目見て人形と間違えてしまったこの子が騒ぎ立てる姿など、想像もできないが。
俺は少女にもう一度視線をやる。
彼女は相変わらず無表情に近い表情で驚いていた。
不躾ともとれる視線を俺に向けて、呆然としている。
俺も彼女に返答を求める意味で彼女の端正な顔を見つめる。
そうすること10数秒。
「おい、なんかリアクションしろよ!無表情でガン見しやがって・・・」
俺は、返答どころか瞬き1つする気配のない彼女にしびれを切らし、つい荒い言葉でそう言っていた。
なかなかスムーズに話が進みません(-_-;)
読んでくださり、ありがとうございました<(_ _*)>




