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虹に届くまで  作者: 爽風
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あとがきに変えて

ストーリーの最後のほう修正しました。

あとがきも少し書き加えます。

皆様、長きにわたりお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

こんなに長く話が続くなんて思わず、途中挫折しそうになることもありましたが、皆様の評価、感想のおかげで、どうにか最後に行きつくことができました。

本当にありがとうございました。

この登場人物が好き、この場面が好き、あるいは苦手、などご意見ご感想があればよろしくお願いします。



さて、この作品なのですが、ありきたりな新撰組へのトリップもの。

現代の女性が新撰組に拾われて恋をするといういろんな方が描かれているテーマです。

でも、この設定、私が大好きなので、あえて書かせていただきました。

多くの方が描かれているテーマですが、私が気を付けたのは、善悪に分けて書かないことです。

自分の敵は誰かの大切な人かもしれない。

というように、新撰組至上主義みたいな書き方はしたくなかったのです。

芹沢鴨の暗殺の場面、池田屋事件、敵ながらあっぱれという感じに書こうとしました。

しかし何分、稚拙な文章で、話しがつながらない、ここはいったい何のために登場したのと、話が分散してしまう部分が多くあり、不快な思いをされた方もいらっしゃったかもしれませんので、この場を借りてお詫び申し上げます。


今回悩んだのはラストです。

主人公が死んで、もう一度150年後にまた同じ生を繰り返すなんて、なんか救いが無いじゃんと思いながらも、自分の命が尽きる最期の一日だけ、相手と結ばれる。その運命を選んでまでなお、時代を超えることを選んだということにしました。

実は、まことを現代に戻して、土方さんの生まれ変わりと出逢う、もしくは、土方さんとの想い出を胸に前を向いて生きていくとか、いろんなラストを考えました。

でも、生まれ変わった土方さんは本当の意味で幕末の時をともに過ごした土方さんではないし、まことが土方さんとの想い出を胸にほかの人と結婚なんて、ちょっとさみしいな、と思ったのです。

二人の愛をそのままで完結してもいいのかな、と思い、こんなふうに〆てみました。


このラストに納得いかない方もいらっしゃるかとは思いますが、どうぞご容赦を。

皆さんのご意見お聞かせください。


登場人物の補足的解説。

体力の残っている方どうぞ。


水瀬真実

まことは泣き虫な女の子です。

剣道の腕は総司並みですが、人の死に、優しさに、すぐに泣いてしまいます。

でも悩んで泣きながらも、前に進もうとする前向きな女の子。

この話の男性陣はまことをすごい美人みたいに表現してますが、完全に恋フィルターかかってます笑

顔はそんなに美人というわけではなく、わりと普通。

ただ、一生懸命なので、笑顔が素敵ないい顔をする応援したくなる子にしたつもりです。

恋愛は苦手ですが、決して鈍感なわけではなく、人の機微には敏感です。

だから総司の気持ちにも気付きます(斉藤さんの気持ちは気づきませんが…)。

がんばり屋さんなので、土方さん始め、総司、斉藤さん、山崎さん、桂、と多くの男性に想いを寄せられます。

一応気持ちとしては土方さん一直線でしたが、総司や斉藤さんの気持ちに揺らいだこともあったのでは?



土方さん

一応ヒーロー。

でも割と女々しく悩んだりしてます。

早い段階でまことへの恋心を自覚しますが、大人の男にはやっぱり立場がありますので、若い総司のように一直線に恋にはしれません。

責任感が強く、意外に誠実。

でも臆病で、なかなかまことに対し気持ちを伝えられず、いろんな事情もあり二人はすれ違ってしまいます。

あまり冷徹な感じにかけなかったので、鬼の土方さんをお望みの方にはちょっと物足りなかったかも。



総司

沖田総司はいろんな方が主人公として描きますよね。いろんな沖田総司が読めてわくわくしています。

彼のドラマチックな人生を考えればそれも納得です。

でも、このストーリーの沖田総司のテーマは等身大です。

人当たりが良くてでもつかみどころのない好青年。

剣を持たせれば超一流。

でも二十歳くらいの男子の繊細さや弱さ、潔癖さ、不器用さ、葛藤なんかを書きたいなと思って、あえてなよい部分も書いてみました。

恋をしたことで感情が抑えられなくなって嫉妬や独占欲でまことにきついことを言ってしまいます。

でもそんな自分の不甲斐なさが嫌で嫌でもがいている。

そして結核。

生を諦めているようで、でも生きたくて。

まことを遠ざけたいのに、離したくない。

そんな彼の苦しみ表現できていたでしょうか?

彼の報われなさ具合、ちょっと書いてて切なくなりました。



斉藤さん

この話の中で、一、二を争うしっかり者。

悩みや苦しみをあまり表には出しませんが、仕事はしっかりきっちり。

大好きな人のために後押しする優しさも持っています。

よく総司のふがいなさにキレていますが、彼も実はちゃんと悩んでいるんです。

はじめは不信感からきつくあたっていた斉藤さんですが、徐々に彼女に惹かれ早々に告白。

まことに断られても、言葉少ないながらも、ずっとまことを支え、見守り、手を差し伸べる優しい人です。




近藤先生

新撰組の局長として、もう少し存在感のある感じに書きたかったです。

お父さんみたいな存在。お人よしだけど芯はしっかり。

そんな感じに伝わったでしょうか?

板橋の牢屋でのまこととの最後の別れに彼の本質を出したつもりです。



永倉さん

彼の渋さももっと書きたくなります。

一見適当な男で、下ネタ大好き。身なりにもあまり頓着しません。

総司の潔癖さとは正反対なんです。

でも実は曲がったことは大嫌い、自分の中に「武士とは」という確固たるものをもっています。

自分に芯があるからふざけていられる、そんな味のある人物にしてみました。

明里さんへのひそかな恋心結局どうなったのか、けりをつけないまま本編を終えてしまいました。

番外編でかけたらと思います。


平助君

一本気な熱血漢。

若さゆえ突っ走りがちな一面も。

真面目で融通の聞かない頑固なところがあります。

でも真面目に人を思う優しい人に書いたつもりです。


左之さん

この人も魅力的なはずなのに、うまく描けずに後悔しています。

もう少したくさん登場させたかった。


山南先生

優しい博学の誰よりも慕われる人。

でも本当は頑固に、一途に武士とは、国とはと考え続けました。

その結果、伊東甲子太郎に利用される結果に。

明里さんとのかかわりをもう少し織り交ぜたかったです。


明里さん

山南先生とのかかわりはあまり描けませんでしたが芯の強い、明るい女性です。

「女ができることは死にゆく男をただ笑って見送ることだけ」そう言って、笑顔を見せられる、女は強しと言わしめる人です。

まこととのガールズトーク番外編で書ければと思います。


山崎さん

この人は地味なんですけど、いい仕事するんです。

最期の最期まで言わないですけど、まことを支え続けてきたのも、淡い恋心があったから。

いつか番外編書きたいです。


芹沢先生

非道な女好き、でも彼の本質は不器用でさみしがりやな大きな子供なのかもしれません。

ただ潔さはピカイチ。

自分が悪役になってあえて死ぬことでしか新選組を守れない。そんな風に考えました。

自業自得な部分もあるけれど、でもどこか憎めない、あっぱれな人なのです。

優しい一面もある人間臭い芹沢鴨を目指しました。



お梅さん

色気マックスの大人の女性。

人を利用することも、陥れることも、悪女と呼ばれることも受け入れ、愛人でいます。

ほんとに好きなのは菱屋の旦那さん、でも芹沢鴨と離れられない。

そんな悲しい恋をしている女性です。

二人は酸いも甘いも知り尽くした大人の関係に書きたかったです。



吉田稔麿

非常な暗殺者。

桂に心酔しており、志を遂げるため、必要ならば何でも利用します。

女の恋心を利用するくらい朝飯前。

まことを何度も窮地に追い込みます。

でも、本当は華香太夫のこと大切に想っていたんです。


華香太夫

大好きだから、都合のいい女でもなんでもいい。

全部知っててだまされる。

そんな女性です。

人からなんといわれても、自分の恋を最期まで貫きました。



桂小五郎

したたかな合理主義者。

新選組に送り込んだスパイから偶然まことがタイムスリップしてきたという秘密を手に入れます。

始めは敵のまことを手に入れて、倒幕のため、うまく利用しようとしますが、彼女の現代人ならでは柔軟な考え方と、武士のような潔さやひたむきさに心惹かれてしまいます。

近藤さんと土方さんの命を盾に脅してまことを手に入れますが、まことへの恋心が彼の誤算。

終にまことを新選組に返します。

近藤先生の処刑前に居場所を教え、まことの背中を押すなどの優しさをみせます。





また番外編なども書き進めて行こうと思っています。

ぜひ、ご覧ください。

駄文、長文失礼しました。

本当にありがとうございました。



2011年11月13日  爽風




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