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祝勝会と裏と裏

「では、今回の勝利を祝ってかんぱーい」

「「「かんぱーい!!!」」」


空気が震えるほどの大歓声とグラスをぶつける音が響く。日本に帰ってきた俺たちは祝勝会を行うことになった。今回太平洋側が動けるようになったことで俺達も太平洋側への行くことが可能になったのに加え、ロクリンさん達も安全に遠洋漁業出来るようになるみたいだ。なら何でもっと早く沈めなかったのか、三笠は流れ着いた他のゲームの装備を使って改造した結果、長距離支援射撃船に変わり他は潜水艦、積極的に前に出る船が無かったので戦いは長距離になりがちで、三笠側は攻撃方法がリロードの長い列車砲しか無くドレットノーズは長距離攻撃手段がないが一撃一撃を的確に回避していたので、お互い決め手に欠けていたのだ。


 今回、太平洋で出ることになったので日本の食糧問題が遠洋漁業である程度解決することができるようになった。元々計画自体はあったのだがドレットノーズの妨害で実行できなかったのだ。

そして、俺達も太平洋を航行する場合にはドレットノーズ艦隊が邪魔だった。利害の一致という奴だ。

そして祝勝会が終わればグンマ―含め全員が信濃の修理を手伝ってくれる。大体が資材運びの手伝いだが、それでも修復スピードは格段に上がる。修理には一週間かかるが、信濃の子だけでやればもっとかかるだろう。そのことも考えるとこの祝勝会は修理の報酬の前払いともいえるので、そういう意味でも十分楽しんでほしい。


 さて、何故俺が他人事なのかというと、俺自身は参加していないからだ。厳密には参加できなかったのだ。ドタキャンと言われても仕方ない。


 でも、リギースの人たちが、目を覚ましたので話す必要があったのだ。目を覚ましたのは海賊艦隊との戦闘後だったが、信濃の修理やその他ごたごたで話せなかったので祝勝会の最中に話す事になった。一応あの船で偉いのは艦長と研究者の二名だが、研究者の方はなんか目をキラキラさせながら暴れて発狂してを繰り返しているので話し合いはできなさそうなので艦長の方から話す事にした。


『さて、改めて私がこの船信濃の艦長を務めています春雷です』

『…ふん、本当に骸骨が船の艦長を務めているとは』


 いや、これハロウィンスキンのスケルトンなだけで、ゲームやってた時に気に入って外さなかっただけで、元の外見は人間だったんだぞ。肉体があれば結構な美男子だったんだ。


『その件に関しては申し訳ありません。人外の姿なのは承知の上でなるべく混乱しないように考えたうえでの格好でした』


 今思えば他の、例えばスーシアが艦長を騙って、俺が留守番すればよかった可能性もあるが、異世界転移で全員興奮状態から冷めきってなかったまま行動していたから仕方ない。


『まぁいい、面倒な前置きは省いて』


 この人、言動から俺達を下に見ていることがよくわかる。リギースだと背中の石の大きさで偉いかどうか決まっていた。だからそもそも石がない俺たちは人間以下の価値くらいなんだろう。助けたのに感謝の一言もないし、でもご飯はちゃんと食べているあたり面の皮は厚そうだ。





「はぁ……」

「お疲れ様です」

「ありがとうスーシア」


 とても疲れた。立場と状況をわきまえず、こちらに譲歩せずに信濃をよこせと言ってくる。いや、さっき言ったことが全部改められたとしても渡す気はないが、会話のできない奴の相手は疲れる。


「いかがなさいますか?」

「とりあえずは放置、他の乗組員の目が覚めて目的を聞きだしてからだね」

「了解しました」

「それで、祭りは?」

「連絡によると一日目は無事に終了、2日目へ向けて後片付けの最中です」

「そっか、祭りは明日楽しむか」

「それと、梵天丸さんから至急艦橋に来るようにとのことです。他の皆さんも呼ばれていますね」

「わかった。なんだろう」


梵天丸さんへメール

主は神社へ


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