作戦会議2
「か、海賊艦隊ぃ?」
取り合えず、話を終えて世界の事は後にして海賊艦隊殲滅の協力に関して話す事にした。
「そう、太平洋の割と日本側の海域を我が物顔で居座っている自分たちと同じ転移者らしい」
ロクリンさんの話だと最初は一緒に行動していた数十隻を持つ転移者達らしいが、元の世界に帰った人間がゼロであることが判明した直後辺りから反旗を翻し三笠、伊号型潜水艦数隻を残して自分の船以外を爆破着底させて離脱、のちに海賊艦隊を名乗り、さけぇ!!カネェ!!女ぁ!!とそれはそれはやりたい放題らしい。この先ここに留まるにしても進むにしても避けては通れないので、どうせなら協力して何とかしないかということらしい。
「確かに取り合えずここを活動拠点にするか、太平洋上を航行するかにしても不定期に攻撃してくるとか枕を高くして寝れませんので無力化は必要かと」
「今更西に進路をとってもリギースにドリツとか不安要素しかないな」
あの遭難者たちも未だに目が覚めないし、事情聴取も出来ていない。このまま戻ってもどうしようもない。ここならリギースの地図上未開の土地なので追っては気にくい何故か東はアメリカの西海岸もかかれていない程に短かった。先も言ったがここいるにしても太平洋へ向かうにしても海賊艦隊は邪魔になる。話し合いも全部今まで向こうのガン無視からの攻撃で終わっている。つまり、話し合いの余地はなく完全な敵ということだ。
ちなみにロクリンさんの三笠は着底寸前だったが、他の沈んだ船やらあの列車砲を組み込んで魔改造と修繕をした結果、今の三笠になったらしい。あと三笠にある映像や音声記録から嘘は言っていないこてゃ確認済みだ。
「じゃあロクリンさんの話に乗るということで大丈夫ですか?」
「「「異議なし」」」
「とはいえ問題はどうやって勝つか」
ロクリンさんの話だと艦隊の総数は12隻何度か戦闘を行って減って半分6隻まで減っている。こっちは信濃、三笠、伊号型いっぱい、数はこっちが多いだけど、伊号型はプレイヤーが海賊艦隊の最初のだまし討ちで亡くなってしまい、今はNPCのみで操縦されている。対して向こうは対潜水艦の爆雷とか完全装備なので潜水艦に人権はないと言ってもいい。
「信濃の一番の武器は主砲の火力と圧倒的な装甲、馬鹿正直に正面突破が得策かと」
「それがいい、潜水艦モードから奇襲は考えたが潜水艦から戦艦に戻るときの時間が隙になってしまう。なら最初から戦艦でいった方がいいよな」
であるなら編成的には火力、装甲共に高水準な信濃が前衛、列車砲で長距離砲撃が可能な三笠が後衛、その他潜水艦が遊撃で行くか。
「では、その案で向こうには伝えます」
「あくまで仮案であること忘れないように、ついでに敵の艦種や敵の行動パターン、性格など詳しく聞けるところは聞いといて」
一番敵と戦っているのはロクリンさん達だからもらったデータと聞き取りで可能な限りこっちでシュミレートを行う。想定外なことが起きるのは想定内で、想定外以外を予想するために徹底的にデータを集める。
「了解しました」
「しかし、まさか転移者が敵になるとは」
この世界に転移してそこそこの時間がたつ。俺たちは一度人を殺した。転移直後の海賊船あの乗組員はミアさんをはじめとした捕虜以外全滅した。とはいえ、いまだ実感が湧かない。直接ではないからかもしれないがいが人殺しの感覚に慣れたくないので、このままでいたい。
「そうですね。ただ帰れないから自暴自棄になるのはわからなくもないです。私なら別の道を探りますけど」
「そうだな。帰れないとは言われているが、まだここが調べ終わっただけだし他のところに帰る方法があるし」
「そうですね、そのためにも今のところ行けるのは北、南、東の三方向それなら東に行けば地理的にはアメリカ合衆国があった北アメリカ大陸にぶち当たる。当時世界の中心とも言えたあの国であるなら何かしらこの世界にも残している可能性がありそう」
「……否定できないわね」
「問題は彼らが実は裏でつながっていて私達を裏切る可能性ですが」
もしかしたら、映像や音声記録は捏造の課のせいも捨てきれない。
「それはないかと」
「理由は?」
「あの島の住民、三笠を本当に信奉していました。もし裏切るなら分け前があるはず、この小さな島ではどんな小型船を使用しても絶対に島民に気がつかれてしまいます。少なくともそれがなく我々がイシなしとしても特に態度を変えませんでした。そして、島民は少しやせています。どちらにしてもこの世界の手がかりを教えてくれたお返しをしなくては」




