↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/72

帰還

ブックマーク高評価ありがとうございます

 無事に目的は達成?されて、私たちは帰ります。


 その道中、艦長が倒した襲撃者の残骸が残っていれば回収することになりました。

行くときには荷物にしかならないのと戻って回収する手間を考えて回収しませんでしたが、今は帰るだけなので持って帰る余裕があります。


 現在、そのことを考えた荷物配分を決めて撤収作業を進めています。


「とりあえず、」


ぴちゃり


 未だ暗い川の方から音がします。

何かを確認する前にホルスターから銃を抜いて構えます。他の子も銃やら撤収のために持っていた鉄パイプを構えます。ワニなら刺突で殺せますね。ワニでしょうか?ならば殲滅するのですが、月明りに照らされているとはいえ、見える範囲にも限界があります。正直見えにくいです。


 ハンドサインでクロトリの子にランタンを掲げさせます。


 とはいえ、ランタン一つで水面が全部照らされるわけではないので探照灯のように音の主を探します。無視しようにもワニなら私たちが船に乗る時を狙われる可能性があります。

不安因子は確実に潰さないと


 油断は一番してはダメですから


 少しの沈黙ののちに再びぴちゃりと音とランタンの光の先に波紋が見えました。

波紋の動きからして、こちらに近づいてますね。水面に上がればハチの巣にしましょう。

しかし、一匹だけとは限りません、こちらに注意を向けさせて……という可能性もあります。


 どちらにしても撃つのは姿を見てからです。

そう思って銃口を向けていると向こうの動きが止まりました。こちらが待ち構えているのがばれたのか、もしくはこっちが船に乗るのを待っているのか。

このまま動かないのなら撃って水面に出させた方がいい気がしますね。

私が片手をあげて一斉射の合図を出そうとすると水面に影が写り段々と大きくなってきます。水面に出てきますね。


 あの忌々しいワニ顔が出てきた瞬間風穴開けます。

しかし私の予想に反して水面から出てきたのは二本の腕でした。しかも、ただの腕ではなく骨、しかもあの腕はよく知った……!


「艦長!!!」


 そう叫ぶと同時にザバリと体が見えます。

ええ!艦長、艦長です!服がボロボロになっていますが間違いなく艦長です。


「はい、信濃の艦長の春雷です!!だから撃たないで!!!」

「全員武器を下げなさい!!」

「え、でももし偽物なら」

「は?私が艦長を見間違えるわけありません。あれは艦長です」


 ぶっ殺しますよ


「まぁ、とりあえず話をしましょう。春雷さん、であってます?」

「合ってますよ梵天丸さん、この世界に動く骸骨が何体もいるわけないじゃないですか」

「いやまぁそうなんですけど、私は春雷さんがワニに噛まれて水中に引き込まれたところを見てたわけで、どうやって助かったんですか?」


「いやまぁ、引き込まれた後、ワニ、デスローリングされて目が回ってしまってもうだめかと思ったんですけど、気が付いたら下流の方に流されていたんですよね。その後はゲリラを警戒して水中を泳ぎながら上流へと泳いできたんですよ」

「いや、結構気になるんですけど、一つだけ、何で食べられなかったんですか?」

いや、

「合流しながら何で助かったか考えたんです……で一つわかりました」

「答えは?」

「私食べられる身がなかったんです」






 俺が出した答えに全員納得したような顔をした。


 そのあといくつか質問されて晴れて偽物の疑いは晴れた。そして、簡単な報告を受けて今は信濃に戻る撤収作業中だったらしい。

「なんか、ごめんなさい」

「いえ、正直生きててよかったです。皆さんに報告するのは私ですから、信濃がお通夜ムードになるところでした」

「ええ…………ところでスーシアはいつ離してくれるのかな?」


 陸に上がった直後からスーシアが抱き着いて離さない。なんか周りも(しょうがないなぁ……)とか(仕方ないなぁ……)みたいな顔して生暖かい目を向けながら撤収作業を続けている。


 俺もまた会えてうれしいけど、このままだと何も仕事しないダメ上司になってしまう。一旦は離してほしいので肩に手をかける。


 あ、少し絞める力が強くなった。離さない意思を感じる。


 ……待って腰と肋骨が嫌な音立ててる。折れそう!!!


 俺が川から上がった直後からスーシアが抱き着いて胸に顔をうずめている。ずっと泳いできたので川の水をシャツが吸ってそれなりに臭いのだが離してくれない。色々言ってみたけどダメだった。

とりあえずこのままだと作業の手伝いはできないので、スーシアを離すことは諦めて梵天丸さんの船で詳しい話を聞きながら帰ることにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。