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ラウル、家を買う4

◆誤字報告ありがとうございます。

◆学園の学年に対応する年齢の設定を修正しました。

 詳細は後書きに記載しました。


2020/05/03

 本文内で特許の記述があったのですが、この世界にはまだ特許という言葉が使われていない設定になっているので、記述を修正しました。

 翌日、ラウル達は裏路地からゾロゾロと商業ギルドへと向かう。


 商業ギルドに着くと、ギルドマスターが直接待っていた。

(朝からずっと、受付で待っていたのだろうか・・・。)


「ラウル様、お待ちしておりました。奥の部屋へ案内致します。」

「はい、よろしくお願い致します。」


 奥の応接室に通されたラウル達は、フカフカのソファーに座る。セバスとニーナは、すぐに動けるように俺の後ろで立っていた。お茶とお菓子がテーブルに置かれると、ビシネルは口を開く。


「えーと、まず亡くなっていた方の情報ですが、現在まだ捜査中で推測の情報ですが。」

「何かわかりました?」

「はい、おそらく壁を二重に施工した大工ではないかと、思われているようです。口封じのために殺されたのかもしれません。」

「そうですか・・・。」

(理不尽だ。)


 それからは、契約を無効にするために必要な契約書にサインをする。壁の中から出てきた金銭や、書類なども譲渡する契約内容になっていた。

 続いて、学園の側の土地を購入する手続きに移る。契約書を確認すると、なんと無償で土地を譲渡するとなっていた。つまり、2500万円値引きということになる。


「え!? これは幾ら何でもありえないのでは・・・。」

「いいえ、ラウル様に辛い思いをさせた慰謝料と、壁の中から出てきたものを考慮すると、これでも我がギルドの方が利するところがあります。」

「そうなのですか?」

「はい。ここだけの話にしていただきたいのですが、あの書類には色々とギルドにとって価値のある情報が含まれておりましたので・・・。」


 そういって、ビシネルは少しあくどい笑顔を見せた。

 やはり、あの金銭や書類には3000万の、いや、それ以上の価値はあるようだ。

 

 ラウルは土地の契約を済ますと、新築の店舗兼住宅の建設について話し合った。倉庫解体はラウルが一人で請け負った。話し合いの中で、トイレの仕組みと、浄水の技術に関して非常に驚かれた。浄水に関しては、微生物で分解する方法や、炭で濾過するくらいしか思いつかなかったのだが。

(そういえば、海藻などでも水が綺麗になるとテレビで見たことがあるな。)



 新居の着工から半年が経過した。ようやく新しい住居は完成した。建物は鉄筋コンクリートの五階建てである。

 一階は店舗と厨房がある。厨房にはピザなども焼けるように石窯も作ってもらった。二階は事務所や応接室、メイド達の部屋。三階はリビングやキッチン。セバス夫婦の部屋も一応作った。奥にある秘密の部屋から、常時、異次元空間の家にも行けるようになっている。四階はラウル、シルフィ、ニーナの部屋がある。五階は大浴場になっている。

 各階にトイレを設置した。屋上には貯水タンクを設け、トイレの水に使用する予定だ。屋上に貯水タンクという発想もなかったようで、これも驚かれた。

 庭に浄水場を研究のために作ろうかとも思ったが、匂いが酷いことになりそうなので断念した。また別の土地に作ろうと思っている。


 旦那様の屋敷からメイドとして二人、ラウルの住宅へ移動となった。

 ひとりは、ずっと幼い頃からシルフィの侍女として面倒を見てくれていたエミュさん。二人目はラウルが客人の頃に専属メイドとなったマインである。エミュさんからは、相変わらずゴキブリを見るような目で見られるが、最近は少しその目つきが優しくなってきた。

 セバスは護衛としての仕事がない場合は、屋敷で執事として働いてくれている。名前からしても、ぴったりくる職業だとラウルは考えていた。

(セバスと言えば、やっぱり執事のセバスチャンだろう。前世でしか通用しないが・・・。)


 新居が完成するまで、ほぼ冒険者としての活動はしていない。何故かというと、シルフィに勉強を教えないといけなかったからだ。やはり授業も受けずに、テストで卒業できる点数を取るのは難しいようだ。テストの前月くらいから、シルフィの学力アップ強化合宿をおこなった。

 シルフィからは、「鬼」やら、「悪魔」やら言われたが、卒業できなかったらラウルの責任になってしまう。ラウルは泣く泣く鬼教官となったのであった。その成果もあり、シルフィの学年末試験もクリアして、共にハイスクールの二年生になった。



 ある日、依頼を受けるために久しぶりに冒険者ギルドへと来ていた。

 受付に並んでいると、受付から呼び出された。


「ラウル様ですね? あなた宛に指名依頼が入っております。依頼人が、ずっと宿屋であなたが来るのを待っているのですが、話だけでも聞いてみて貰えませんか?」

「俺に指名依頼ですか?」

「はい。エルフの方なのですが、至急頼みたいことがあると。。数日前から領都に滞在しております。」


(おお、エルフはまだこの世界に来てから見たことがない。スフィア王国はどうやら人族が多い国らしいからな。是非、一度会ってみたい。)


「わかりました、今日にでも宿屋へと伺ってみます。」

「ありがとうございます。こちらが書類になります。」


ラウルは新たな冒険の予感を感じながら、ギルドを出た。


 




学園の学年に対応する年齢の設定


ハイスクール6年生 14~15才 満15才

ハイスクール5年生 13~14才 満14才

ハイスクール4年生 12~13才 満13才

ハイスクール3年生 11~12才 満12才

ハイスクール2年生 10~11才 満11才

ハイスクール1年生 9~10才 満10才


ロースクール3年生 8~9才 満9才

ロースクール2年生 7~8才 満八歳

ロースクール1年生 6~7才 満七才


関連する記述があった、17話を修正しています。

他にも、辻褄が合わないところを見つけたら、随時修正します。


よろしくお願い致します。

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