表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/90

クラス対抗 魔法大会

 クラス対抗魔法大会1年の部の日がやってきた。明日は2年の部がある。


 クラス対抗魔法大会とは、ハイスクールで年に1回、1週間に亘って行われる実践的な戦闘訓練である。

 優秀な参加者は、上位のクラスに移ることもある。その場合、上位のクラスの一番最下位の者が下位クラスへ移ることになってしまうのだが。しかし、実際の所、この大会でクラス替えが発生したことは今までには無いそうだ。


 クラス対抗と言っても、全校生徒が出てくるわけではない。希望者だけである。

 そして、1チーム5人で戦う。これは、ヒーラーなど、戦闘に不向きな者も参加しやすくするためである。Sクラスからは3チーム。Aクラスからは2チーム。Bクラスからは1チーム。Cクラスは出場者なしであった。だいたい毎年Sクラスが優勝するのでCクラスなどは始めからやる気が無い。

 逆に、Sクラスからは誰が一番強いのか示すために、参加者が多い。


 ラウルたちはS1チームだ。メンバーは、ラウル。攻撃魔法が得意なシルフィお嬢様。ヒーラーであるリナ、魔法剣士のロム、召喚師のムニダ。バランス重視のパーティだと思う。

 早速、1回戦から俺たちが出場する。対戦相手はA2チームである。


「シルフィさん、俺はA1チームだ! トーナメントでは決勝にしか当たらないな。」

「あらマルク、あなた初戦の相手S2じゃない。勝てるの?」

「ふっ、平民を引きずり下ろして俺がSクラスに移るためにも勝ってみせる!」


 すごい自信である。


 早速1回戦が開始される。S1 VS A2

 相手の情報はまったくないので、戦ってみないと相手がどのようなタイプの魔法使いかわからない。


 俺たちは、特殊な結界に包まれた野外訓練場で対戦相手と対面している。


「すみません、空間魔法も使用可能なのでしょうか?」

「魔法であれば、どんなものでもかまわんぞ。」

「わかりました。」


「では、試合始め!」


 号令と同時に俺は相手を大きな立方体で包むイメージをして唱える。


【カット】


 その瞬間、相手選手が全員跡形も無く消滅した。

 

 数秒後、先ほどまで居た場所にHP1の状態で全員が再び現れた。しかし、全員失神して倒れてしまっている。会場では何が起こったのか理解できずに静まりかえっている。


「しょ・・・、勝者S1チーム!」


 まず1勝である。

 俺は勝敗よりもこの特殊なフィールドの結界に興味があった。


「この結界どうなっているんだろう・・・?」

「ラウル、私たちやることないじゃないの。少しは手加減したら?」

「う・・・、申し訳ありません。」


 手加減も何も、俺は攻撃魔法はこの『カット』しか無いんだが・・・。

 手首だけとか、足だけとか消すか? いや、それだと痛そうだもんなぁ・・・。できるだけ痛くなくて攻撃する方法はもう全体を消滅させた方が、即失神するので痛くないと思ったのだが。。


 俺なりの優しさのつもりだったのだが。。

 まさか、全校生徒の前で服を脱がす訳にもいかんだろうし・・・。


 1回戦、第2試合 S3 vs B1である。

 S3の勝利で終わった。


 1回戦、第3試合 S2 vs A1である。


「試合開始!」


 マルクが出てくる試合が始まった。俺とシルフィお嬢様は念のため見学することにした。

 マルクを鑑定してみると、


======================================

名前 マルク=エンハンス


レベル 12

種族 人族

性別 男

年齢 10歳


HP 720/720

MP 550/550

力(STR) 52

すばやさ(AGI) 50

耐久力 (VIT) 42

知力(INT) 52

精神力(MND) 32


スキル 魔法付与

=======================================


 以上のように表示された。


 魔法付与スキル持ちか。

 マルクの装備品も鑑定すると、確かに魔法が付与されていた。

 良いスキルを持っているようだ。


 マルクは同じメンバーから身体強化の魔法をもらい、自分の剣を抜き魔法を付与する。すると、剣からは炎が立ち上がった。おそらく魔法剣士と言われる職業なのだろう。

 前衛の役目をマルクが担っているようだ。他のメンバーは、強化魔法が得意なメンバーと、攻撃魔法が向いている魔法使いがふたり、ヒーラーで全てのようだ。バランスも悪くない。


 魔法使いふたりの、炎の矢が相手チームに降りそそいだ。それを合図にマルクが相手チームに突っ込んでいく。相手チームからも炎の玉が飛んでくるが、マルクは落ち着いた様子でそれを切った。


 魔法を相殺できるのは魔法でしか無理なはず。マルクの剣も魔法として扱われるのだろう。


 流石に侯爵家の人間である。剣技もずば抜けて上手い。

 騎士になろうとは思わなかったのだろうか?


 相手チームは前衛がいない火力重視のパーティーのようだ。火の玉が弾幕のように降りそそぐ。

 しかし、マルクが懐に入ってしまうと、あっという間に3人倒された。マルクが剣を振るうと、刀身から炎の刃が立ち上がり、後方にいるメンバーまで切り裂いていくのだ。


 それからは早かった。

 A1チームの勝利だった。


 次は2回戦、第1試合、S1 VS S3である。

 ラウルたちの出番である。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ