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修学旅行へ行こう

2020/03/11修正

ハイスクール6年生 14~15才 満15才

ハイスクール5年生 13~14才 満14才

ハイスクール4年生 12~13才 満13才

ハイスクール3年生 11~12才 満12才

ハイスクール2年生 10~11才 満11才

ハイスクール1年生 9~10才 満10才


ロースクール3年生 8~9才 満9才

ロースクール2年生 7~8才 満八歳

ロースクール1年生 6~7才 満七才


上記のように設定を変更致しました。

 この世界の学校は、ロースクールとハイスクールがある。

 ロースクールは、満7歳から満9歳まで。

 ハイスクールは、満10歳から満15歳までである。

 王立クハナ魔法学園はロースクールとハイスクールの一体校だ。そしてロースクールからハイスクールまで無試験で通い続けることが可能なエスカレーター校でもある。


 この世界の成人年齢は15歳なので、ハイスクールを卒業と同時に成人となる。


 貴族の子供達などは、ハイスクールまで通ってそのまま成人し働き始める。

 平民の子供達は、7歳から仕事見習いとして働き、10歳から正式に雇われ働き始める者もいる。比較的裕福な平民の子供達は、ハイスクールを卒業して働き始める者も多い。


 今朝から、伯爵家の皆様と同じ食卓を囲むようになった。客人待遇とは、随分と変わる物だと思う。使用人の時は一緒の食卓だったことはない。

 ラウルは前日の疑問をぶつけてみた。


「旦那様、学校はどうすればよろしいでしょう?」

「ん? そのまま通学していてかまわないぞ?」

「えっと、工場の人に教えないといけませんよね?」

「それはまだ、しばらく先の話になる。まだ工場の立地場所や予算など、色々と問題があるのでな。」

「わかりました。」


 どうやら、今まで通り学校には通って良いみたいだ。お嬢様の荷物持ち兼、護衛はどうなるのだろう。


「旦那様、お嬢様の荷物持ち兼護衛はどうしましょう?」

「ん? それも今まで通り報酬を払うぞ? 使用人ではなくなるが何か仕事は必要だろう? もちろん、何か自分で仕事を始めるならば学校を辞めてもかまわないが?」

「ええ!? 学校辞めちゃうの?」


 屋敷には滞在を許されているが、給料は支払われなくなる。当然だ。暗に仕事も自由にして良いと言ってくれているのだろう。だが、学校へ通えるのは良い経験になる。そのまま卒業まで頑張ろうと思う。


「わかりました、これからもお嬢様の荷物持ち兼、護衛を務めさせて頂きます。」

「うむ、よろしく頼む。」


 そして、通学の時間になる。


 平民になっても、何も変わらずお嬢様と一緒の馬車に乗って通学している。平民が馬車で伯爵令嬢と一緒に通学・・・、普通はありえない状況である。


 まぁ、考えても仕方がない。お嬢様が馬車に乗れと命令するのだから。


 学校はというと、試験は毎回学年トップである。試験の内容が簡単なので仕方がないのだ。

 奴隷だったラウルが貴族の子供を抑えてトップになるものだから、嫌がらせも何度かあった。その度にお嬢様に庇われて事なきを得ている。

 お嬢様に危害を加えようというのではなく、ラウルに攻撃してくる分は黙って我慢するしか無いのだ。平民が貴族に刃向かうと下手をしたら首が飛ぶ。


 ラウルひとりだったら、きっと闇討ちされているかもしれない。冗談抜きに。



 時は数ヶ月が経過した。平民になっても、特に今までと変わることはないので問題も無く普通に暮らしていた。ラウルたちはハイスクールの1年生であるが、近々王都への修学旅行が予定されている。前世でもあったが、教員が生徒を率いて旅行へ行くというものだ。


 この修学旅行、貴族の子供達は基本的に不参加なのだ。何故かというと、誘拐されてしまうからである。なので親が絶対に行かせないのだ。しかし、今回はあろうことか、お嬢様が旅行に行きたいと仰ったのである。流石の旦那様も、今回ばかりは駄目だと一点張りだったのだが、娘の言葉にしぶしぶ許可を出したそうだ。


 その娘のお言葉が・・・『お父様なんか大っ嫌い』。親馬鹿なら寝込むほどの衝撃であろう。


 それからというもの、旅行を予定していた学校側はもう大変である。領主の溺愛する一人娘、伯爵令嬢が修学旅行に参加するのだ。これは、誘拐してくださいと言っているようなものである。しかし、学校側から参加を認めないなどとは言えないわけで、これによって学校内に修学旅行対策本部までできてしまう有様である。


 旦那様は旦那様で、修学旅行の護衛に領軍を出動させると言いだし、軍の私的利用にあたると伯爵領の偉い役人から却下されていた。


 そして、護衛として多くの冒険者が雇われ、ラウルもお嬢様のもっとも近くで護衛をすることになる。もちろん、襲撃は必ずあるだろう。


 お嬢様、頼むから修学旅行は休んでほしかった。たしかに、旅行は楽しそうではあるが。ラウルとしては命がけの仕事になってしまうのだ。旦那様からいざという時は娘だけは絶対に守れと言われている。


 そして、修学旅行の当日。ラウルはお嬢様と共に護衛に守られる馬車に乗り込む。


「ラウル! 楽しみね、きっと素敵な思い出になると思うわ!」


 ラウルには、試練が待ち受ける未来へと繋がるフラグにしか聞こえなかった。




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