13話 狂気のデスゲーム
「んん・・・ん?」
意識がはっきりとし、目を覚ました場所は見たこともない薄暗い部屋。
首元までかぶせてある布団をゆっくりと取り去り、寝心地の悪いベッドから体を起こす。
「ここは・・・どこだろ」
部屋には今にも消えそうな昼白色の照明が部屋全体を照らしているが、あまりにも頼りない光は謡の不安を煽る。
もし意図してこれを設置した者がいたとすれば、狙い通り効果覿面と言えよう。
落ち着かない謡はいつもの癖で周囲を観察し、自身の安全が脅かされる物がないか、目を左右に忙しなく動かし注意を払う。
後ろにはお世辞にも綺麗とは呼べないベッドが1つとその正面に今時珍しい木材タイプの机が1つ。
この部屋全体が暗いせいか、机の上に置かれている黄色い百合の花はどこか寂しい感じがするが、こんな綺麗な花には似つかわしくない形容詞かもしれない。
むしろ、鮮やかに咲いている百合はこの部屋においては映えているというべきだろう。
右サイドにはどこに繋がっているのか、全く想像もつかない扉があり、その反対の左サイドには安っぽい3段式のタンスが置かれている。
後にタンスの中やベッドの下も隈なく確かめたが、衣類や本が置かれているだけで、これといって凶器となり得る物は発見できなかった。
安堵のため息を深く吐くと、最後に一番気になっていた机の引き出しを細心の注意を払い、手前に引っ張った。
「おっと、なんかあるな」
1つは『小さなビニールに入った1錠のカプセル型 錠剤』
いかにもな怪しい薬だ。毒々しい紫色のそのカプセルからはちょっとした嫌悪感を感じさせる。
2つ目は『謎の説明書』
おそらくここに関する何らかの情報が記載されているだろう。
3つ目は「Kというキーホルダーがつけられた鍵」が入っていた。
Kと言われて、九条のK と一瞬思ったが、KがABCDEと続いて11番目であることを優先して思考した。そして、1つわかることはここには11人以上のTRUERが集められていることを確信した。
手っ取り早く疑問の解決をするべく、大きく「説明書」と見出しが書かれた品を手に取り、精読する。
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『こんにちは、TRUERの皆さん。
元気ですか?
現状が全くわかっていない方もわかっている方もどうぞしばらくお付き合いください。
では、簡単に説明をしていきたいと思います。
これを見ているということはすでにお気づきの事とは思いますが、机の中に「カプセル」と「鍵」があったと思いますが、そちらは後ほどの放送にて説明予定なのでこの場では割愛させていただきます。
それでは早速ゲームのルールから説明したいと思います。
この場には合計18人が収容されておりますが、残念ながら1人だけTRUERではない方が紛れています。
それが誰なのか皆さんで見つけていただきたいのです。
1日の間に一番怪しい人物に投票を行ってください。
合計が一番高かった方をお掃除ロボット クリーン君が判定します。
もし正解であれば終了です。
もし不正解であった場合はTRUERではない方が投票した人をクリーン君がお掃除します。
起きる事はまずありえませんが、最後に2人だけ残った場合も終了とします。
では、頑張ってください』
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