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『真っ青な嘘』と『真っ赤な嘘』  作者: ベータ版
1章 笑えない追憶

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11話 孤独な世界

自分のクラスへと戻り、席についた謡は改めて、受け取ったメモを確認するとそこには電話番号だけでなく、メールアドレスも記されていた。

 電話番号だけしかなかったら、どうしようかと内心ビクビクしていたが、なんとかメールアドレスがあったおかげで、月島に不自然に思われずにおびき出す事が出来るのでホッとした。


 月島に送る文面はもう考えてある。


 「取引をしないか、月島。僕はお前が嫌いだが妹を返すと約束すれば、昨日たまたま公園で見えた九条の仲間を教えてもいい。その気があるなら、もう一度あの公園で今日の午後13時に来い」


 こんな感じかな、送信っと。

 やはりリアリティーがないと、月島はつられない。神崎をあっさりと騙し、その上あの時僕を追いかけてこなかったことを考えるとかなり思慮深い人間だ。そう簡単に騙せる相手ではないことは重々承知だが、ここでこちらの味方につけられなければ、TRUERこちらの負けだ。


 「ーーーくん。九条くん、もう授業始まるよ?」


 隣に座るクラス委員長の白咲しろさきさんは心配そうに声をかける。


 「・・・あ、ああ。確かに、そろそろ授業だ。ついぼーっとしちゃって。ーーーあのさ、ちょっと聞きたいんだけど、TRUERトゥルアーってどう思う?」


 「TRUERトゥルアー?ってあのTRUERトゥルアー・・・だよね?なんでまた急に?」


 「いや、ただの世間話だよ。白咲さんはもしTRUERトゥルアーを見つけたらどうするかな?ーーーなんて」


 「そりゃあ、一緒に一億円もらわないって声かけるかな?」


 「やっぱり、そうだよね」


 「どういうこと?九条くんはそうしないの?」


 「僕?僕は・・・同じかな」


 平静を装い、授業の準備を急いで始めた。

 自分がそのTRUERトゥルアーだなんて言えるわけない謡はこう返すしかなかった。

 やっぱり、信用できる人間はちゃんと選ばないと自分の首を締めるだけだと再確認した。

 竜司・・・お前だけは違って欲しかった。

 今まで信用していた友達をもう信じることができなくなった残酷さは謡の胸に大きくのしかかっていた。

 絶対に許さない、顔には出さなかったが心のうちでは激昂し、怒りをたぎらしていた。


 午後13時。


 4コマの退屈な授業を終え、向かう先は昨日の公園。

 校舎裏の小さな門をくぐり、東へとまわる。


 まだ昼間だからか、交通量はあまり多くなく静寂に包まれていた公園に、軽い上着を羽織り、短いジーパンを着こなした女が時計台前にたたずんでいた。

 

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