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誰も知らない 〜日本最高峰の学園は究極のカオス〜  作者: 瀬戸隆平


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EP45 一つのドアが閉じると、もう一つのドアが開く

お読みいただき、まことにありがとうございます。

 東大島鷹志はカラオケボックス「ナイトショー」に入っていく。

 405号室は照明を落としていた。

 もちろん曲などかかっていない。

 周囲の音楽や歌声が響く中、そのエリアだけが静寂だ。


 東大島は唾をのみこみ、ノブを回して、ドアを開ける。

 暗い中、人影が見える。

「来てやったぞ!」

 と東大島が声を上げると、中の人物はリモコンで少しだけ照明を上げた。

 その顔を見て、東大島が大きく目を見開く。

「お、おまえは! まさか!!」

 甲高い声を上げた東大島。

 それを鼻で笑って、

「意外だったかい?」

 と言う男。

 東大島が聞く。

「ああ。なぜ、おまえが?」

 男は、それに応えず、

「悔しくないのかい?」

 と質問に質問を返す。

「えっ!?」

 と東大島。

「みんなに裏切られ、無視されて、悔しくないのかい?」

 いつもならここでブチ切れる東大島。

 しかし図星だった。

 無言で拳を握り締め、うつむく東大島。

 それを見て、男が言う。

「それに、ソフィアを手に入れたいだろう?」

 それを聞いて、男の目を直視する東大島。

 男が言う。

「彼女を手に入れたいのなら、僕と組もう。邪魔な人を陥れれば、あとは僕たちの天下だ」


 辻獅堂(しどう)は放課後に行われた、刑事2人の事情聴取を終えて帰途についていた。

 通学電車を降り、駅を出て歩き出す。

 時間は19時近くで闇があたりを包んでいる。


 帰り道、電灯がまばらで、通行量も極めて少ないエリアがある。

 2ヶ月前はそこで襲われた。

 以来、用心するようにしている。


 そして今日は、大きな電柱の影に忍ぶ人影に気づいた。

 獅堂は気づかないふりをして、電柱の脇を通る。

 

 男が飛び出して、鉄パイプを持って殴りかかる。

 服装は黒ずくめだ。

 

 攻撃を予測済みの獅堂。

 一瞬で相手の懐へと飛び込む。

 

 敵が振り下ろしてきた鉄パイプ。

 その腕を獅堂の左腕が跳ね返す。

 同時に獅堂の右拳が放たれた。

 敵のアゴにカウンターパンチが入る。


 ひるんだ相手の股間を獅堂が蹴り上げる。

 そして右ヒジを顔面に浴びせる。

 獅堂は鉄パイプを相手から奪った。


 そして男の覆面をはごうとしたとき。

 後方からエンジン音を立てずに無音の高速バイクが襲ってきた。

 直前の風圧で気配を察知した獅堂。

 しかしもう遅かった。

 バイクに体当たりされた獅堂の体は吹っ飛んだ。

 バイク男も黒ずくめの服装に、黒のフルフェイスのヘルメットだ。


 バイク男はもう一度近づいてくる。

 獅堂は倒れたまま動けない。

 男はその顔面を思い切り蹴り上げる。


 男は叫ぶ。

「If you get too cocky, you'll get hurt again(調子に乗ると、また痛い目に遭うぞ)」


 そして鉄パイプ男を助け起こすと、自分のバイクのバックシートに乗せる。

 そして走り去っていく。


 獅堂は道の片隅でしばらく動けない。

 バイクに激突されたとき、脇腹で嫌な音が響いた。

〈おそらく、ろっ骨が折れたな〉


 しかしこれを表沙汰にするわけにはいかない。

 もし知られてしまえば、獅堂は大泉暴行事件の重要参考人に浮上するだろう。

引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。

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