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二十八斬り目

肌がまるで湿った場所で生えた黴みたいに不潔な色を覆われていた。

この不潔らしい臭いまでも漂い…二人の鼻を痺れを感じさせる。

自分達がとんでもない目に遭わされている…そしてこの家自体も。大きさから見てそうだった。

そしてこの魔物。鰻のように見える割に口を聞ける。


「ちぇっ。女を抱けると思ったのに邪魔しやがって…」


喋った。まあ時には言葉話すだろうと長照は素直に現実を呑んだ。

魔物は独り言を吐いて胴体を更に長くさらけ出した。

腕と変わらない不潔感…

女は更に震えが大きくなった。何故なら魔物の声が付け回されたあの男の声と重なり合っていた。


「あの紙書いて及び天井裏で汚れと一緒になった訳だが


吊り下がった顔がヌッと上げる。


「なんて良さだ。醜態なんてどうでもいいような程、快感が湧き出る…!この姿でもまだ愛しさが忘れられない…!」


天井鰻 災厄単位 森林


「そんなにこの方が好きでたまらないの?」


これを聞いたのが長照だった。盾するように構えた長照の前を魔物はその通りだと言葉を返した。


「これでも?」


長照が女の顔を合わせた。隔たりを狭くてして覗かれたヒッと女は怖じ気を見せた。

その時、魔物は目に映った姿を吐き気を催すような涎を垂らした。 

女同士、紅の唇がチュッとくっつき合わせているのをぬたりとした身体が一瞬硬化してしまった。

首が後方へ引き下がる。


「うげっ。もう抱きたくねぇ」


下劣感を察してもいとも彼女達の営みは全く揺るぎなく維持を保っていた。

頬の白い長照に紅生姜みたいに顔を紅く染められる女。


「ん…」


口を離して飲み物の一気飲みした後の息を漏らす。


「ハァ…」



熱い営み酔い潰れたの女の顔が長照は恋が濃くなったのを感じ取れた。


(その顔が潔き良いわ…)


「私達…なんて恥ずかしい事したんでしょう…」


「そんな事はないわ」


長照の白い右手を女の頬を撫で覆った。


「不正なんかない。誰から指指されても…思い続ければいいのよ。紛いに位置付ける者は」


拳で抗え。


長照は腕を解くと立ち上げた。意識を魔物に差し向けた。


「その男と等しく汚らしさ。雀の涙とでも残さん…!」


袖を括って家に次いで巨大(そう)な魔物の前に乙女の拳を見せる。

威圧の幕を押し付ける。だが相手側の力も差がなかった。執着心が長照に崩された事に衝動が治まらなかった


「同性の風情が不潔してやるよ…!」


◇◇◇

 

ポポポと軽く叩くような音がしゃんしゃん炎筒から発せられる。

何と例えていいのか。動物に似つかない。もしかしたら人間なのかと思うが定かではない。これといった発生根源の分からない個体が出現するのありがちな事である

。人々は出自を追い詰めるように探求する事ない。武力で抗うのみ。


「くっ!」


前に踏み出そう。にも火炎からの放射で刻み込む範囲に入れる事ができない。

まるで良い鴨だ。この苦戦の状況で森林級だと感じた。多数の人間を虐げる草原級を超えるなら、危機的状況だと見受けるしかないだろう。ここまでになると素人では倒すのも困難になる。


下書きのストックが尽きたのでしばらく間開けます

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