十四斬り目
鯔は秋の時期に美味いらしい。
街の衆にピクリと感じる。常時、幾度もこの叫びの耳にして私達は即この事態に顔を向く習慣が付いていた。この騒ぎが火事とかの鳴る鐘のようなもの。
私の薙刀に触れたくなる。
「まずいですわ」
「同感よ」
よし出陣よ!と長照が勇ましく吠えた。そして男に対して
「おい!何時までボケッとしてんだ!?さっさと失せろ!」
しかし傷の痛みに反応は一見微動だに感じない程、鈍くかった。そこが長照の苛立ちが表にするようになり
「失せて地獄に落ちろってんだ!」
仕舞いには蹴り一発で庭の外へと強制退去。結構高くは飛んだ。骨折れるのも確実という高さ。特武から指示従わないかった場合、怪我されても文句は言われない制度だ。
「さて、男よりも乙女達を救いましょう!」
もう勝手に叫んで下さい。何時も握っていた薙刀を部屋から持ち出した。統治者から授かった対魔物の武器だ。普通の武器では魔物には歯がゆい。
近頃では魔物が強くなりずきて、素人では対処できなくなっていた。災厄単位に値付けられる魔物には弱い個体なんて言うのはいない。
「行きましょう」
早く人を助けたい気持ちで私は気が灯っていた。薙刀を抱えて急く私にふと長照が手を出して脚を止めた。
「はいどうぞ」
長照がこしらえた握りご飯の置いた皿を私に差し出した。食べて欲しいと明白だけど私はやり場に早く回りたかった。
「何か食べておくと頭とか働くんじゃないかな。朝食べてないでしょ」
素人へと腕を落とさない為に毎日に修行時間にやり過ごす。長照との場合では軽く朝食を取った後に決めていた。
戦いの為になると長照さんには申し訳なくて有り難い。遠慮なく私は握り飯をぱくりと噛みついた。
家から飛び出して…
「惨事はどこ?ん?川だわ」
全く男を信じてない模様。視認か聴取で触れないと微動だにしない。
私と長照は川の方面へとかけ走る。道は把握している。川口という広い所で羅瑠渡がよく鯔を釣りに行く。
私もあの人と一緒に竿を持って出かけていた。今日は釣るのではなく、狩る。いい機会です。魔物を仕留めた経験があるとはいえ、僅かだし、たまには人間以外にも振る舞い欲求が溜まっていた。どんな魔物でしょう。会う度に全く形が違う。魔物の根源は様々だ。異種族、自然発生。あるいは人間だった個体などの例がある。
この世界での怪獣でも機械人形でも魔物扱いされるそうだ。
広大な川へと目にすれば逃げる人々の数がこの辺りに増していた。川から出たのだろう。川に面した道で飛び散る魚みたいにバタバタと暴れる怪物が脅かしていた。
海獣ミニポゴ 災厄単位 草原
さてさて草原級の魔物が大量に出てきた。まるでどこかの未確認生物みたい名前だな




