第五章 覚醒 第六節 夜行さん 第四話 占い
第五章 覚醒 第六節 夜行さん 第四話 占い
池袋東口公園事件から、一ヶ月が経過した。対策本部では、範囲を広げて捜査におよんだが、進展はなかった。
今年の夏は、前年に、引き続き、猛暑の日々が続いていた。
蒼真と蒼也と、葛の葉は、体力的に限界を感じていた。
そんなある日、池袋東口公園で見張っていると、ナイフを持った男が、公園の砂場に近づいていた。蒼也は、誰よりも早く公園に向かい、男を背負い投げし、父を大声で呼んだ。
そして、確保した男を警官に渡した。
今度の犯人は、指紋が付かぬよう手袋をしていた。夏の暑さにイライラし、誰でもいいから、刺したかったというのが理不尽な理由だった。
蒼也は、犯人を捕まえている最中、何処かに夜行さんがいないか探知したが、見当たらなかった。
葛の葉も同様の回答だった。
もう、夜行さんは、現れないのではなかろうか?と対策本部がいらだっている時に、夜行さんを捕まえたという連絡が対策本部に入った。捕まえたのは、池袋中央口改札で会った占い師だった。占いで犯人が現れそうな時間と場所を占って、逮捕にこぎつけたとのことだった。捕まえた犯人は、何故、捕まったのかわからないが、討魔庁の検査結果から、夜行さんであることに間違いが無かった。対策本部の誰もが納得行かなかった。そして、占い師は、全員に告げた。
また、犯行が出ると占いに出ています。引き続き、警備を行って下さい。
対策へ本部から声があがった。
次は、いつ、どこで起こるのか?
占い師は答えた。
「所詮占いです。占いも外れることもあります。なので、お答えすることは出来ません。
外れてもいいから、教えろ!!
周りから怒号が響いた。
分かりました。
今から占いの結果が書かれた紙を封筒に入れ対策本部長だけにお渡しします。対策本部長は、事件が起きる日まで封筒は開けず、
誰にも見せないで下さい。
対策本部は、どよめいた。
引き続き、各チーム、巡回を行ってくれ、
以上、解散!!
その時、対策本部にや行さんを、渋谷で、捕まえたと連絡が入った。
占い師は、対策本部長に、封筒を開けるよう依頼した。
紙には、夜行さんを捕まえた日付と場所が書いてあり、占いは当たっていた。
占い師は、皆にむかって言った。
「所詮、占いです。信じる。信じないはあなた次第。」
その時、葛の葉は見逃さなかった。人間の格好になり、叫んだ、
夜行さんがこの会議室にいる。
今は、あの占い師に付いている!
全員確保!!
あまりの出来事に誰も動けなかった。
蒼也が、一番に確保しに行った。
そして、刀を取り出し、影を目掛け、叫んだ!
秘技、影縛り。
占い師が叫んだ!
おのれ、小童の分際で何をする。
蒼真は、占い師に、呪布を貼り、更に、動きを止めた。すると、対策本部長が言い出した。
私は、何をしているんだ。
占い師が、対策本部長に、乗り移ろうとしたため、対策本部長の記憶が無かった。
占い師は、占いで有名になりたく、今回の犯行に及んだと言った。後日の事情聴取で分かったが、夜行さんは、以前から、式神として操っており、特定の人に乗り移っては、記憶を改竄し、犯行におよんだとのことであった。
第四話 了




