心を癒す上海の旅
10月中旬、静香と亮は上海の虹橋空港に到着しました。上海に住んでいる従弟は迎えに来ました。上海に帰る前に静香はすでに従弟に亮の病気を話しました、「了解」と従弟は言いました「学校のこと、私と私の両親とも話をしました。何も聞かないことにします」
到着ロビーに行くと、従弟浩はすでに待っていました。亮を見ると、浩はすぐ速足で歩いて来て亮を強く抱きしめました「ようこそ!よく来たぞ!」と言いました。亮は少しびっくりしましたが、でも、暖かい抱擁の中、彼も一片な安心を感じました。
「伯母の部屋はすでに準備しました。長い間人が住んでいないので、今朝、私はすべての窓を開けて、風通ししました」浩は荷物を車に運びながら言いました。今回、カナダに住んでいる伯母から部屋に住む許可を貰って、伯母の部屋に亮は2か月半ぐらい住む予定でした。
「浩、ありがとう、仕事は大丈夫?迷惑ではないですか?」
「私は自分の店だから、いつでも出かけられますよ」浩は笑って答えました。浩は3つのスマホ修理店のオナーですので、確かに時間の融通が利きます。
「ありがとう」静香は言いました。
車は高速に乗り、市内に行きました。窓の外、遠くに上海の東方明珠テレビタワーがキラキラ輝いていました。これを見ると、(あー帰って来たな)と静香は安堵しました。目を亮に移ると、亮は一心不乱で動画を撮影していました。亮も安心しているなと静香は考えました。
伯母の家に着くと、浩は言いました「今日は早く休憩して、明日、私の両親と一緒に食事をしましょう」
「分かりました。私もあなたの両親に会いたいですね」静香は嬉しく言いました。
「二人もあなたと亮に会いたいです、亮、楽しみにしていて」浩は荷物を部屋に運んで「明日、迎えに来ます」と言ってすぐ帰りました。
「さあ、亮、何を食べようか?上海にいっぱい食べたいものがあるでしょう?」静香は笑って亮に聞きました。
亮は考えもせずすぐ言いました「焼き小籠包が食べたい」彼も上海に来る前からすでに決まっていました。
「よし、行こう!」自分の故郷に帰ったのか、静香はとても興奮していました。3年だな、3年前に帰った後、ずっと横浜にいました。上海に帰ると、水に戻った魚のように、静香はとても自由を感じました。
次の日、浩は上海の有名な火鍋の店を予約しました。彼も彼の両親も来ていて、皆は団らんして賑やかな歓迎会を開きました。浩の両親は静香の伯父と伯母にあたるので、皆は親戚です。亮も火鍋が好きので、浩は料理をいっぱい注文して、皆は話をしながら知らないうちにすべて平らげました。浩はすでに自分の両親に亮の病気のことを教えましたので、二人は学校のこと一切触れず、ただ亮の中国旅行の話ばかりしました。亮は興味津々で火鍋の動画を撮影しながら、自分好きな具材をしゃぶしゃぶしておいしく食べました。この楽しい一日がすぐ過ぎました。
その後の日にちに静香は亮を連れて、上海の有名な観光地をすべて回りました、また上海は美食の都ですので、亮の食べたいものがあれば、すぐ連れて食べに行きました。毎日外で遊んでいて、食事はレストランで済ませ、夜は伯母の家に戻って寝て、翌日また出かけて、夢の日々でした。
上海だけじゃなくて、さらに足を延ばして、亮を連れて杭州にも行きました。杭州は中国有名な観光地で、杭州の中に一番有名な場所は西湖です。西湖はとても大きな湖で、湖の傍に一周して柳の歩道があり、また湖畔にはたくさんの亭や橋や塔などが建てていて、昔から上は天国があり、下は蘇杭がありと言われて、とても風光明媚な所です。上海に来る前に静香はすでに西湖の湖畔のホテルを予約して、3泊4日を泊まる予定でした。亮と一緒に西湖を一周して、また西湖の湖畔で、赤い夕日がゆっくり西湖周囲の山に沈んで行くのを二人は暢気で見ました。
2週間はあっという間に過ぎました。静香はいくら上海に居たくても、仕事に戻らなければなりません。日本に帰る前に、彼女は亮を浩に託しました。「浩、頼む、亮は一人で中国にいるので、私はとても心配です、あなたは時々見てあげてください」
浩は言いました「お姉さん、大丈夫、私がいるから。あなたも亮を信じてください、亮は絶対自分の面倒は自分で見るから、心配しないで」




