最後の賭け
こんなバタバタ右往左往でもがいている中に、ようやくローンの審査が通りました。結果を通知された時、静香はとてもホッとしました。これで亮はようやくこの息が詰まりそうな家から出ていて、一人で穏やかに暮らしができます。彼女はすぐ不動産屋、銀行、司法書士と契約の手続きをして、7月23日に鍵を手に入りました。
この間、静香はホームセンターや電気屋などを何回も通って、家電製品と家具などを品定めしました。健はもう全然手伝ってくれませんでした、彼はすでに燃え尽きになっていました。新しい家の家具を選び、家具の配置を考え、室内設計をして、普通はとても楽しい時間ですけど、静香にとっては逆に大きな苦行で、彼女は最後の力を絞り出して、必死に頑張り、ようやくいろいろなものを買い揃えました。7月23日に鍵を貰ったすぐ、翌日に亮は引っ越しをしました。
新しい部屋は白色に統一され、家具もモダン的なデザインで、キッチンの道具もすべて新品にして、電気製品も一応すべて揃えました、亮にとって最高の新生活の開始になりました。
亮は一人で生活できるかどうかはまだ分からないところでした、それで静香は週1に新居を通って、亮の様子を伺いました。
新居に引っ越しした後、静香はようやく高橋先生に一通のメールを送りました。
「高橋先生
お久しぶりです。4か月ですよね、先生に最後連絡したから、地獄の日々を過ごしました。
一つは亮のうつ病はなかなか改善せず、もう一つは主人も影響されてパーニック障害になりました。私は一人で二人の面倒を見て、とてもじゃない、余裕が全然ありません。
最後賭けに出て、横浜駅近くのマンションを買いました。亮は一人暮らしが始まりました。23日に鍵を貰って、24日にすぐ引っ越しをしました。いろいろ整理して、箱を開けて、今日ようやく落ち着きました。
自分の決断は正しいと思います、もう時期です、亮は私達と離れて、自由に生きてほしいです。唯一の打開策です、効果はこれからです。
勿論私はローンを背負いました、でもどうせ医者は定年がないし、この仕事も大好きですので、認知症にならない限り、頑張り続けたいと思います。
先生も元気ですか?先生も体に気を付けてください。」




