精神科を緊急受診した
健のパーニック障害は進行していました。時々出かける時、頭が真っ白になり、余儀なく帰宅することになりました。亮も不安定になり、幻覚まで出始めました。静香は仕事に出かけると、家には二人だけ残していて、不安な二人がお互い影響して、家の雰囲気はさらに悪化しました。
ある日、静香は仕事中に、健から電話が来ました「亮は突然入院したいと騒ぎ出した!」「え?」静香はびっくりしました。亮はメンタルクリニックに通院することさえ拒否したのに、なぜ突然入院の話になるのか、幸い当日午後透析はないので、彼女はすぐ半休を取って、慌てて家に戻りました。
家に帰ると、リビングに健だけいました、顔色が悪くて、表情は不安の中に恐怖が見え隠れしていました。
「健、何のこと?」静香は聞きました。
「亮は入院したいと急に言い出した」
「待っていて、話をしてくるから」静香はすぐ2階に行きました。
ドアを開けて見ると、亮はベッドの中にいて布団の中にくるまっていました。
「亮、入院したいですか?どうして?」
「もうあなたたちと一緒に住みたくない!」亮は興奮した様子で叫びました。
亮の歪んだ顔を見て、静香も恐怖を感じました、こんな異常な亮は初めてでした。「分かりました、ママはすぐ病院を探しますね!」
静香は階下に降りました、どこの精神科の病院に緊急入院できるは彼女がまったく知りませんでした。でも亮のただならぬ表情を見て、彼女も入院が必要と感じました。
「とりあえず、救急車を呼びましょう」健はそばで言いました。
「うん」静香もどうするか分からなくて、頷きました。「救急隊はどこの病院に精神科の救急入院ができるのが知っているかもしれません」
まもなく、救急車のサイレンが聞こえました。静香は2階に行って、亮に服を着替えして病院に行くと言いました。安静な住宅街で、今までない救急車のサイレンが響いていて、左右近隣はさぞ驚いているだろうと静香は考えながら、でも亮はこんな緊急事態ですので、彼女はもうみんなの目には気にしなくなりました。
亮はめまいがあるか、ふらつきながら2階から降りて来ました、彼は静かに静香の傍に立ち、両手は助けを求めるように静香の肩に置いていました。
静香は救急隊員に言いました「精神科の緊急受診できる病院に連れて行きたいですが」
救急隊員は難色を見せました「精神科の緊急受診はあまりないですが、緊急入院できるのは自傷他害の恐れがある患者だけでした」
「そうですか」静香も迷いました。
「でも、一部のメンタルクリニックは緊急受診ができるので、あっちに受診しに行ったらどうですか?」
「どこのクリニックは緊急受診ができますか?」
「これは私達も分かりません。お母さんはネットで調べればわかるかもしれません」救急隊員の表情に同情の色が浮かべました。
「分かりました」静香は救急隊員の話も一理があると考えました。「私達は自分で探します、お疲れ様でした」
静香はすぐネットで調べました。関内駅の近くに精神科の救急を見るクリニックを見つけました。もう午後の5時ごろになっていて、クリニックはそろそろ診察が終わると心配して、静香は電話をかけました。向こうの返事が早かった、すぐ来てくださいと言われました。
静香と亮はタクシーから降りる時はもう5時半ごろでした。クリニックは2階にあり、ドアをくぐるとすぐ大きな待合室が見えました。ほかのメンタルクリニックで患者が溢れかえると違って、大きな待合室の中に、待っていた患者さんは2,3人でした。
すぐ亮が呼ばれて、診察室に入りました。少し経った後、静香も呼ばれて、診察室に入りました。亮もうすでにどこか行きました。
「どうぞ」院長は大きいテーブルの後ろに座って言いました。
静香は一礼して、椅子に座りました。彼女もとても不安でした。
「統合失調症です」先生は単刀直入に言いました。
「え?」静香はびっくりしました。
「幻聴があります」院長は言いました、顔に同情の表情が浮かべました。「田中君は他の人の話声を聞こえていました」
「そうですか・・・」静香は言葉を失いました。
「薬を出します、2週間薬を飲んで様子を見ましょう」
どうやってクリニックを出たのか、静香は全然覚えていませんでした。統合失調症と言う病名が彼女をどん底に落としました。息子はもうここまで来ましたか?これからどうするか?健はこの病名を聞くとどんな反応するか?彼女は想像もできませんでした。
でも、傍に静かに歩いている亮を見ると、どうしても統合失調症の患者には見えませんでした。うつ病にも重ければ幻覚が出ると静香は知っていましたので、もしかして誤診かもと彼女は考えました。受診して、興奮している亮は少し安定したのを見ると、静香はあえて亮に向精神薬の内服をさせませんでした。




