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海のように深く  作者: 心雨
第11章
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インターンもやめた

亮はゼミを欠席していると同時に、仕事も中断しました。もともとは在宅ワークをしていたので、普段はメールや電話でやり取りをしていましたが、亮は突然音信不通となりました。会社の社長は亮のスマホと自宅の電話に何回か電話をしましたが、亮は全然出ませんでした。ある日、社長さんは自宅まで訪ねて来ました。

この日は静香が丁度午前中休みしていましたので、突然「ピンポン」とインタホンが鳴りました。外に出ると、30代ぐらいの若い人が立っていました。「どちら様ですか?」と聞くと、「XX会社のものです」と言い出して、「田中君は突然音信不通になったので、心配して尋ねに来ました」

静香と健は共にびっくりして、すぐ中に入れました。亮は昨晩徹夜していたので、まだ寝ていました。すぐ健は2階に行って、亮を起こしました。この間静香は社長さんと少し会話をしました。社長さんは亮の仕事ぶりを称賛していて、どうして突然音信不通になるのかと聞きました。静香は何も言えず、ただ亮と話をしてくださいとだけ言いました。その後社長さんは2階に行って、亮と30分ぐらい話をしました。社長さんが帰った後、静香は2階に行って見ると、亮は座っていて、目が外に向けて、何も言いませんでした。その後、しばらくの間、亮はまだインターンの仕事を頑張りましたが、最終的辞めました。

亮はサインバルタが辞めましたが、抗不安剤は継続的に内服していました、それが良かったか、少し落ち着くにも見えました。夏休みにも入り、彼もようやく心が休めるようになりました。

8月の末頃、静香はまた高橋先生にメールを送りました

「高橋先生

最近亮は少しずつ元気になっていました。本人は絶対院生の勉強を辞めることはありません。だから、先生にお願いします、もう少し亮にチャンスをください。

私と主人はいろいろ考えが変わりました。社員にならなくてもいい、亮は元気にいればいいです。世界は変わり、ITや人工知能が発展して、仕事がいっぱいあります。フリーランスでも生きて行けます。人生の成功と言うのはどんなものか誰も分かりません。

ちなみに亮のインターネット上の友達は英語をしゃべっている外国人と中国人が多いです。私が驚いたのは彼が中国語の歌が歌えることです。一体どこで勉強したでしょう。世界は小さくなりましたね。

私も日本人の友達がたくさんいました。むしろ日本人の友達の数は中国人の友達の数より多いです。やはり私は日本人が好きですね。この世界いくら変わっても、この気持ちは変わらないでしょう」

翌日、高橋先生から返事が来ました

「陳様

ご連絡ありがとうございます。

亮君は落ち着かれたとのこと、安心です。

インターンのお仕事を始められて、不安定になられたということを伺いましたので、実は修士の指導の方を7月後半からずっとお休みしております。修士の研究も自分でいろいろ考えて工夫をする必要があり、インターンと合わせると、過剰な負荷になるのではないかと思ったからです。陳様からお話を伺って、そうしてよかったと思いました。9月に入って、程よい時期が来ましたら、研究の方に再開するつもりです。

以上、簡単ですが、修士サイドからのご報告です」


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