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海のように深く  作者: 心雨
第11章
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就職戦争が始まった

2023年3月に入りました。亮は本格的な就職活動を開始しました。時々面接に出かけました。忙しくなった亮を見ていると、静香もそばに息をのんで見守っていました。でも、亮の頑張りと裏腹に就職はあまりうまく行っていないか、亮もだんだん焦燥し始めました。

この日、亮は突然健に話をかけました。多分亮は随分就職に迷っていたので、左も右も分からなくて、自分のお父さんに意見を求めました。亮は自分の就職の動向を健に話をして、就職の資料も全部健に見せました。健もとても驚いて、でもとても嬉しくなりました。親子は一緒にずっと就職の話をしていました。

3月の中旬、静香は心配して、高橋先生にメールを送りました。

「高橋先生

明日亮は先生に相談しに来ると思います。これを前に先生に最近の出来ことを話したいです。

亮は就職のことでパーニックになりました。原因の一つは大企業の面接が上手く行かなかったことです。もう一つは亮がやはり自分の好きな仕事をしたいからです。日曜日とうとう我慢ができなくなり、主人にすべて話をしました。親子はいろいろな話をしました。余程思い詰めたでしょう。

大企業に就職すると安定するし、最低限の生活が保障できるが、でも、自分の好きな仕事を選ぶと、中小企業になり、生活が保障できません。どっちに取るか難しいですね。でも、私と主人は亮に自分好きな仕事の方にプッシュしたいです。私達は亮の後ろ盾になり、彼の夢を応援したいです。

多分明日先生に相談することはこれです。先生はどんな見解ですか?私は先生をとても信頼しています。先生も亮を良く知っているので、彼を導いてください」

すぐ、高橋先生から返事が来ました

「陳様

最近の就職の志望は大企業が続いていて、周囲の期待に応えるようと無理しているではないかと、心配しておりました。ただ、このようにすると亮本人が言う場合、私は常にそれを否定しないようにしており、頑張ってくださいとのみ伝えています。(少し冷たい言い方になるかもしれませんが、本人の志望やご家族のことについて、教員としてできるだけ介入しないように心かけており。こうしたらと言うような言い方はしておりません)

ご両親とお話しできたのは、大きい前進と思います。私も、亮君が安心して好きな仕事に就くことが最優先と思います。個人的には、ちゃんとした中小企業は全く問題ないと思っており、自分の知り合いにも、そういうところで幸せに働いている例をたくさん見てきています。私も学生の頃は、企業に勤めるなら(そうなりませんでしたが)できるだけ小さい会社を選んで自分の能力を万全に発揮しようと思っておりました。

明日亮君とお話しできますので、ご本人の希望を聞いて可能な範囲でアドバイスさせていただきます」

静香は心配していました。亮と高橋先生の話し合いはどうなっていましたか?彼女と健はもう意見が一致しました。体裁の良い大企業に就職するより、亮の好きな中小企業に就職する方が亮にとってはいい選択です。この二年間、亮の苦しまれる姿を見ると、二人の亮に対する期待はもうすべて崩れ去り、二人は亮が健康に生きていれば、もう何よりの幸せと思いました。

2日後、静香は高橋先生にメールで尋ねました。

「高橋先生

昨日の面談、どんな感じですか?亮は自分の好きな仕事の方に方向転換しましたか?心配です、ようやく回復しましたが、就職でまた思い詰めるではないか?

私達は固唾飲んで見守っています」

高橋先生のメールはすぐ返してきました。

「陳様

お母様がおっしゃっている通りに、亮君は就職の分野について、方向転換されようとしておられます。大変決心が必要であったとおっしゃっておられ、また、その決断によって乗り越えたともおっしゃっておられました。私が見た感じでは、晴れ晴れとした顔で、やはり自分の好きな道を選ぶぞという気持ちが表れているようでした。

これは全くの推測になりますが、以前の志望する会社の業務内容は、亮君にピンと来ていなかったのではと思います。そういう不安定な状況の場合に、彼は精神的に迷う部分が大きくなりますので、今回は業務内容がずっとよく分かっている方面ですので、少しは安心かと思います。ただし、これも就職が上手く行くかどうかと言う結果次第と思います」

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