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海のように深く  作者: 心雨
第11章
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二人とも追い詰められた

高橋先生と話をした後、亮は方向転換して、中小企業にも面接を開始しました。中小企業と言っても、IT業界ですし、結構人気な職業ですので、応募する学生が多く、亮は名門大学とは言っても、結構苦戦をしていました。書面審査は簡単に通りますけど、面談に行くと結構落とされたりしていました。こんなストレスの中、亮はだんだん追い詰められて、夜間の不眠また始まりました。

静香はそばで見ていて、結構心配になりました。彼女はとても亮を手伝いたいですが、でも亮の就職のことですので、自分の力はどこにも発揮できません。健は毎日亮と会社の分析をしていましたが、でも最終的彼らの唯一できることは亮を励まし続けることでした。

こんな中、ある日亮が外出する後、静香は亮のテーブルを整理していたら、本の下に薬が出てきました。サインバルタです。これは最初発病時亮が内服していた抗うつ剤です。昔処方された分そのまま残されていました。知らないうちに亮はまだ飲み始めました。静香は血が凍るような気になりました。亮はまたうつ病が再発していました!

病気がありながら、それでも亮は頑張り続けました、結構苦労してやっとの思いで彼は二つの会社からオファーを貰いました。中の一つの会社から長期インターンと言われ、仕事が始まりました。もちろん修論の研究が続いていましたが、インターンの仕事も加わり、亮はさらに負担がかかりました。

亮は次第に元気がなくなりました。顔色が悪くなり、表情も険しくなりました。それを見ると、静香は胸が張り裂けそうになり、自分の精神状態は不安定になりました。彼女は不安で耐えられなくなると、ついつい高橋先生にメールを送り続きました。1週間1通、何週間も続きました。彼女はあまりにも高橋先生に頼りすぎていて、ついに高橋先生の忍耐も限界に達しました。

ゴールデンウイークの後の初めての授業の日、亮は憔悴した顔で家に帰りました。目の下に黒いクマができていて、明らかに眠っていませんでした。これを見ると、静香の心配は頂点に達しました。彼女はまっすぐ先生にメールを送りました。

「高橋先生

今日はゴールデンウイーク明けの初めての授業、亮は早く出かけました。でも、やはり顔色悪く帰りました。

こんな亮を見て、今日私は亮に言いました、院生になるのは就職のためです、今は就職自体うまく行かないなら、無理矢理自分を苦しめなくてもいいです、だめなら院生も辞めでもいいです。亮は友達の手伝いをして、毎月10万円でいいです、家に住むので、そんなにお金が必要ありません。とりあえず私は亮を混乱な状態から出したいです。明日大学に行かなくてもいいとも言いました。私にとっては亮がフリーターになっても、引きこもりよりいいです」

後日、先生のメールが来ました。

「陳様

ご心配されておられルメールをいただきましたので、大学の方の様子をお伝えします。

私の研究室で水曜日に大学院生ゼミを対面で行っていますが、その時亮君に特に変わった様子はうかがえません。また、研究については、研究室のすべての学生との研究打ち合わせをしばらくの間お休みしておりましたが、昨日のゼミで、全員の個別指導を再開する予定を組みました。2週間1回のペースとなりますが、亮君ともZOOMで行う予定です。

また、単位の取得状況ですが、これは最近に亮君と相談をする機会があり、昨年度順調に単位が取れていて、今年度はこれとこれの科目を取れば、卒業できるねと言うことになっております。大体の授業が今年度からフル対面に戻ったので、そのことを亮君が嫌だなという感想を漏らしておられ、ストレスになっているかもしれません。

以上が私の分かる大学の様子で、それ以上の亮君のご様子は、申し訳ないのですが、私にはよく分かっていません。残念ながら研究指導の範囲を超えての個人指導は難しく、ご家庭でお気づきのことなどあれば、うまく対応くださることを願っております」

このメールを見ると、静香は全身が氷水に浸かった感じでした、とても寒く、とても孤独の感じでした。やはり他人だから、自分の悲しみが分からないですね。自分はどれぐらい亮を心配していたか、どれぐらい絶望の淵に落ちっているか、だれもが分からないですね。高橋先生は自分と一番分かち合っている人と思うけど、でも、すべてが違いました。きっと自分を理解してくれると思っているが、結局ただ自分の幻想で、だれも自分を救えませんでした。亮はそんな危険な状態なのに、なぜ高橋先生は分からないですか?静香はとても苛立ちました


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