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海のように深く  作者: 心雨
第10章
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旧友とはいつも話が合うね

7月上旬、全国大会の透析学会の会期でした。大阪にいる指導医の森田先生はまた横浜に来ました。いつものことですが、静香はまた森田先生と昼ご飯をともにしました。

今回の場所は横浜駅の崎陽軒本店でした。2階のレストラン嘉宮は内装がとても豪華で中国風ですので、静香の好きなレストランの一つでした。

12時の10分前に静香は嘉宮に到着しました。森田先生はまた未到着ですので、彼女は外のソファーで森田先生を待っていました。でも、時間が過ぎて、そろそろ12時なのに、森田先生はまた現れっていません。静香は少し焦りました。とうとう12時になりました。ようやく階段から森田先生はゆったりと上がってきました。静香はすぐ立ち上がり言いました「先生、ようやく来たね!結構待ちましたよ!」

「お、静香ちゃん、いつも私が待つので、今日は静香ちゃんに待ってもらおうと」森田先生は意地悪で笑って言いました。

「こんな時、先生はまたこんな冗談を」静香は苦笑いしました。

「じゃ、中に入ろか」森田先生は笑いました。

「はい」静香はすぐ答えました。

「静香ちゃん、元気?」二人座ると森田先生は聞きました。

「大変でしたよ、うちの患者数はもう135人越えました、毎日は仕事、仕事でした」

「え?これはたいへんですね」

「そうですね、でもやりがいがあるから、疲れても頑張っています」

「静香ちゃん、よく言ったね!さすかだ」

「先生はどうですか?仕事は?」

「仕事は順調ですよ、研修医は4人ぐらいがいて、教育に精を出しています」

「先生はもともと教えが好きですね」

「そうですね、教育は面白いですね。でも、4人もいるけど、ただ言われたことをそのままやって、質問は何もなく、優秀とは言えないですね」

「ゆっくり教えればだんだん成長するよ」静香は森田先生をなだめました。「それに先生は仕事以外何をしていますか?」

「息子の遊び相手ですよ、今は1週間に1日私の所に来ています」森田先生は苦笑いしました。

「先生の息子は何歳ですか?」

「7歳です」森田先生はスマホを出して、静香に息子の写真を見せました。結構可愛い男の子でした。

「可愛いですね、先生は息子さんを連れて何をしましたか?どう見ても先生はいいパパには見えないですね」

「それはないだろう。私は釣りに連れて行きました」

「え、先生も釣りが好きですか?」

「最近ハマりました。先週、息子を連れて、海釣りに行きました。医者の友達は釣りがいいよと勧められました」

「天気はどうですか?晴れ?こんな夏、海に出ると日焼けするよ」

「静香ちゃんは良く知っているね。幸いあの日は曇りでした。日焼けはしたがまだましでした」

「私と息子も海釣りしましたよ、夏の海は熱いと知っていますよ」静香は亮を思い出すと、少し悲しくなりました。でも、彼女はすぐ言いました「釣果はどうですか?」

「結構釣ったよ。見て、見て」森田先生はさらに写真を見せました。クーラーボックスにいっぱいの魚が見えました。「息子は大喜びしました」

「すごいですね」静香は感心しました。

「その後、釣った魚をレストランに持って行って、さばいてもらって、息子と一緒に食べましたよ、楽しかったです」森田先生はさらに写真を見せてくれました、写真の中にテーブルの上に魚料理が並んでいて、一つ皿の上に小さい大漁旗を立っていました。

「いいですね」静香も微笑みました。「先生はいいパパですね、子供との楽しい時期は一瞬で過ぎるから、先生はこの時間を大事にしてくださいね」彼女は森田先生に言っているに見えるけど、実は自分に言っていました。


7月の中旬、静香はまた高橋先生を思い、メールを送りました。

「高橋先生

今日主人と早めの晩御飯を済ませて、主人は酔っぱらって、早く寝ました。一人で山下公園を散歩しました。涼しいので、人がいっぱいです。

ベンチに座って、じっと見つめました。夕日が沈んで、完全に沈むまで、天空の雲は真っ赤に染まり、でもすぐ暗闇が降りてきて、周囲は暗闇に包まりました、噴水の水柱だけ白く輝いていました。この景色を見ていた人はどれだけいるでしょう。ふと自分は幸せだなと思いました。こういう景色を穏やかな目で楽しく見つめることができるは、どれだけ幸せでしょう。

亮はまだ手の込んだ料理を作っています、これは彼の心のパラメータ見たいです。料理を作っている時、亮の心はきっと穏やかでしょう。

楽観することができないけど、亮は自立できるまで、傍でずっと見守りたいです。お母さんとして、自分の子供の巣たちを見届けたいです。

先生もそばにいてください。何かある時、先生は私の心の支えです。よろしくお願いいたします」


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