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海のように深く  作者: 心雨
第9章
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夫婦の時間

この頃、静香は健と相談して、1か月1回の温泉旅行に出かけるようになりました。一つの理由は亮の病気で静香と健は共に疲れていました、毎日亮の機嫌を伺い、機嫌を損なわない様に気を付けることに疲れを感じました。だから、1日でもいいから、少し亮と離れて、心の平穏の時間が欲しいです。もう一つの理由は、静香はだんだん高橋先生に気持ちを傾いていて、健とはだんだん心が離れていくことです。だから、夫婦二人で水入らず旅行することにより、再び夫婦の関係をさらに緊密にしたいことです。ただ、家には1匹のトイプードルがいて、二人は出かけると、世話するのは亮に頼まなければなりません。それに亮を一人で家に残すのは本当に大丈夫かどうか、これも二人は心配しているところです。

意外に亮は夫婦二人の旅行について反対はしませんでした、彼もまた一人なりたかったでしょう、犬の世話も難色を示さず引き受けしました。それで、夫婦二人は車で奥日光まで行きました。

コロナの中、温泉旅館も閑散していました。健は露天風呂がついている部屋を予約してくれました。普段は絶対人気で予約取れないのに、コロナの時期なので、簡単に予約ができました。

冬の露天風呂は最高でした。雪景色を見ながら、温泉に浸かすと、身も心もぽかぽかになってほぐれました。でも、静香はやはり亮のことは頭から離れられませんでした。息子は一人で家にいって大丈夫か、ごはんはどうしますか?なかなか安心して過ごせなかったです。

翌日、二人は朝ごはん食べた後、すぐ帰路につきました。家に帰ると、静香はなぜかドキドキしました。ドアを開けると、家は予想外にきれいに保っていました。犬も元気に迎えに来ているし、家にもゴミ一つありませんでした。2階に行くと、亮は部屋でゲームをしていました、彼の表情も良く、これを見ると静香は思わず笑みが溢れて言いました「亮、生きているよね!」歓喜する静香の顔を見て、亮も少し笑みが浮かべました。

後日、静香はまた高橋先生に相談しました。

「高橋先生

先週木曜日、大学から郵便物が家に来ました、多分院生の申請書と思いますが、亮に渡しましたが、今まで何の変化がありません。日曜日から月曜日まで私と主人は温泉旅行に出かけました、昨日帰りましたが、亮に会えて私はとても嬉しくて、亮はまだ生きているねと感激しました。大袈裟ですけど、心から嬉しいですので、亮も笑いました。

でも、亮から院生の話は何もないです、彼は何を考えていますね。時間も時間ですので、あまり残り時間は多くないので、先生は金曜日のゼミの時に、さりげなく聞いていただけますか?」

2日後、高橋先生の返事が来ました。

「陳様

本日、大学院の手続きについて亮君に確認をしました。もちろん手続きをします、と言う感じのお返事でした。

大学の事務から、書類を受け取っていない学生に郵送したという連絡が指導教員である私にも来たので、と言う設定で、亮君にさりげなくお尋ねしたつもりです」

このメールを見て、静香はようやく安心しました。息子はやはり先生の話を聞くよね。やはり先生の影響力は絶大ですね。静香はようやく安心して寝ることができました。


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