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海のように深く  作者: 心雨
第9章
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息子の決定を待ちましょう

秋がだんだん深くなって、時間は過ぎていくと、亮の精神状態もだんだん改善の兆しを見えました。追い詰められた表情はなくなり、睡眠の質も向上しました。

11月中旬、静香は嬉しいメールを送りました。

「高橋先生

先生はもう感じたかもしれませんが、亮は最近かなり良くなりました。

今日晩御飯の時、テレビで漢方薬の話になり、その中に一味漢方は竜骨と言って、なんとマンモスの骨だそうです。私は驚いて、化石を飲ませているかと声を上げたが、亮はそばで笑っていました。久しぶりの笑顔です、2年ぶりです。

これからもだんだんよくなって行くといいですね」

高橋先生からのメールはすぐ届きました。

「陳様

うれしいお知らせをありがとうございます。

ご家族の前で笑顔が出始めたのですね。

最近は、本読みのゼミの後で、いろいろな話をする時間が増えてきました。前回は、亮君の自作の3次元グラフィックスのプログラムのデモストレーションも拝見しました。実は、修士に向けて、基礎知識やプログラムの勉強の準備をしようかと、そっと提案し始めており、ゼミと交互にそれをやろうかという話もなっています。

ただ、一度提案すると後戻りできないので、慎重に進めて行こうと思っています。(申し訳ありませんが、お母様にこのような話をしたことはご本人には知らせないでいただければと願います)

ゴールはまだ先ですが、ちょっとずつでいいので、明るい方向に進んでいければいいですね。それには、ご家族が温かく見守っていただくことが一番の力になると思います。

今後ともよろしくお願いします」

12月、大学から修士の申し込み申請書の受付の通知が来ました。大学に取りにいかなければなりませんが、亮は全然行く気はありませんでした。静香は何日も亮の様子を伺いましたが、一向に行動を起こすことが見えませんでした。彼女は自分の焦る気持ちを抑えて、傍に見守っていました。万が一、亮は修士の勉強する気はなければ、それでもいいと心の準備をしました。

時間はアッという間に過ぎて行きました。結局亮は大学には行きませんでした。静香は考えました、息子は勉強する気がないみたいですね、それでもいいか、亮の意志を尊重しますか。彼女はまた高橋先生にメールを送りました。

「高橋先生

亮は大学に行かず、結局申請書がもらえませんでした。代わりに彼の気持ちは上向きになりました。

髪の毛がボサボサで、私は冗談で数学者と呼んでいました。多分、私は亮を責めなかったし、焦りも見せなかったので、亮としては居心地がいいかもしれません。亮はやはりトラウマで院生の勉強が厳しいですか?先生もいろいろ頑張ってきましたが、本当に残念ですが、万が一亮は院生の勉強がしたくない場合、私は亮の意志を尊重していくつもりです。

亮は仮に仕事ができなくても、楽しく生きていれば、私としてはこれでいいです。この覚悟ができています。この重圧がなければ、亮は昔の様子に戻れるかもしれません。

この2年間、本当にありがとうございました。先生とまだ2年間お付き合いできると思っていましたが、縁が切れてしまうと思います。それでも運命か、いずれ終わりが来ます、遅かれ早かれそうなります。でも2年間支えて頂いて、絶対忘れません。私と亮はきっと大丈夫です」

その翌日、高橋先生からメールが来ました。

「陳様

出張に行っておりまして、返事が遅れました。

ご安心ください。入試事務に先ほど確認しましたところ、まだ大丈夫で、書類を取りに来ている学生さんもおり、もし取りに来ない場合には最終的には郵送するそうです。

次の金曜日のゼミの時に、私から、大学から連絡があった風にしてさりげなく亮君に尋ねて見ます」

このメールを見て、静香は少し安心しました。

「高橋先生

息子のことですので、結構堪えました。すべて亮次第ですね。自分の無力さを感じます」

高橋先生の返事がすぐ来ました。

「陳様

連絡が遅くなり、申し訳ございませんでした。

お母様が大変我慢なされて、でも、亮君を見守られたこと、本当に敬服しました。

素晴らしい愛情と思います」

静香もすぐ返事しました。

「高橋先生

金曜日には亮にこの件を尋ねないほうがいいかもしれません。

無理やり強制すると反発します。

亮自分の決定を待ちましょう。今回は彼に決断してもらいます、私は一切口出しをしたくありません」

「了解しました」


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