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海のように深く  作者: 心雨
第8章
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フリーランスの女医に会った

この頃、静香はまたコロナワクチンの予防接種のバイトに出かけました。その時、一人日本の女医さんに会いました。二人はワクチンの接種会場で会いました。午前中の仕事が終わり、あの先生は話をかけてくれました。

「先生、日本人ではないですか?」

「そうです、中国人です」静香は答えました。

「私も6か月前に外国から日本に戻ったばかりです」

「え?先生はどこの国から戻りましたか?」

「ベトナムです」

「え?そうですか」

「私は日本の医学部を卒業した後、何年間病院で働いて、その後アメリカに行きました、あっちで医師免許を取り、家庭医になりました。3年前にベトナムに渡り、医師の仕事を続けました。6か月前に日本に戻り、今はフリーランスの医者です」

「え、先生の経歴も結構面白いですね」

「陳先生はいつ日本に来ましたか?」

「私は25年前ですかね、中国の病院で1年間勤務した後すぐ日本に来ました。10年間ブランクして、15年前に医師免許を取り、日本で透析の仕事をしています」

「陳先生は日本に来るのは後悔していますか?」

「後悔はしていません。どうしてですか?」

「中国は最近医学がすごく発展していて、医学の論文はいっぱい出ていました」

「それは私も聞きました。確かに時々中国の論文を見ましたね」

「最近東京都内の病院に中国からの患者さんがいっぱい来て、中国語が話せる先生を探しています。私が知っている限り、聖路加病院は中国人の先生を探していました」

「医療ツーリズムの話も聞きました。確かに最近は多いですね」

「先生はもし興味があれば、応募してもいいですね」

「うん、ただ私は自分の透析医療が好きですので、当分はまだ自分のクリニックにいます」

「私はアメリカにいる時、周りに中国人の先生は何人もいます、同じアジア人ですので、仲良くなっていました」

「そうですね、私の同級生もアメリカで放射線科の医師になりました。アメリカに中国人の医者が多いですね」

「私はいま外国人患者中心のクリニックで働いています、陳先生はもし興味があれば、来てください」

「ありがとうございました」

この先生の話を聞いて、静香もすこし心が動きました。彼女は時々中国と関連がある仕事もしたいと思っていました。でも、亮は病気になった今、自分は軽率に仕事を変えることはやめた方がいいと思いました。自分は安定している状態だけ、亮を支えることができると思いました。最終的彼女はそのことをだんだん忘れて行きました。

亮と高橋先生の間のゼミは2週間休みとなりました。亮は概ね変化はありませんでした。普段は自室でゲームをしていて、時々V-chatをやっていました。静香は何回か話をかけて見ましたが、でも亮は全然返事をしませんでした。さらに、亮はわざとイアホンをしていて、静香の話を聞いたかどうかも不明のままでした。静香は努力すればするほど、亮を遠くに押し離しているに見えました。


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