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海のように深く  作者: 心雨
第8章
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先生も疲れたか

クリニックのクラスターは終息になりました。連続2週間、新たな感染者は出ませんでした。静香はようやく一安心でした。彼女の日常もようやく戻りました。

7月末頃、彼女はまた高橋先生にメールを送りました。この時期の静香は完全に高橋先生に心を許しました、身の傍のすべての出来ことが全部高橋先生に言いたくて我慢ができません。だから彼女の連絡頻度がどんどん頻繁になりました。

「高橋先生

こんばんは、今家に戻りました。クラスターが原因で1か月腎臓内科の外来ができなくて、ようやく今日外来勤務ができました。これですべてが正常に戻って、クラスターの終息を宣言しました。東京は第5波の最中でした。

先生は今夏休み中ですよね、気づくが遅くてすみません。自分のことばかり気になり、先生は夏休み返上して亮とゼミをやっていますね。せっかくの休みですので、先生もゆっくり休んでください。私たちは大丈夫です、亮も最近安定しています。私も亮に目を配る余裕ができました。すべて先生に頼ったら、先生も絶対疲れますので、どうぞ、休んでください。

少しの間、先生と連絡を取らないつもりです。涼しくなれば、また連絡します。」

亮は静香の言うほど安定していません。まだ夜間不眠も時々あるし、表情もまだこわばったままでした。でも高橋先生の疲れを考えると、夏休みの間はまだゼミを続けさせるには静香自身もそこまでわがままには言えません。亮のことが心配ですけど、でも高橋先生の体の心配もしなければなりません。

その後、高橋先生からメールが来ました。

「陳様

クラスターを抑え込めたとのこと、よかったですね。大変なご苦労だったと、現場のご様子は私には分からないながら想像しております。

さて、亮君とのゼミですが、来週と再来週は休みにすることを二人で決めました。お母様にお気遣いいただいたように、私もすこし休みたくなったのと、亮君が私と少し離れてみて、それでも安定していられるかを見たいです。

このように、少しずつ亮君を復活できるように、「慣らし」のことを混ぜていくことを、お母様のご理解いただきながら進めていきます。

今後もよろしくお願いします。」

先生も疲れましたか、静香は気が付きました。うつ病の患者自身はもちろんすごく苦しいですが、彼らの周りの人もとても苦しいです。患者さんの周りにはブラックホール見たいな負のエネルギーが渦巻いているように、接近した人のエネルギーを吸い込んでいきます、だから時々周りの人がとても疲れて、エネルギーを消耗し尽くした感じがします。静香も時々同じ疲れを感じます。でも彼女は亮の母親ですので、自分の大事な息子のため、いくら疲れても、彼女はずっと亮のそばにいました。でも高橋先生を考えると、先生を疲れさせてはいけないと静香は考えました。


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