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海のように深く  作者: 心雨
第8章
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いよいよ息子の予防接種

クリニックの感染連鎖が封じ込めそうになりました。しばらく新しい陽性患者が出ていなくて、ようやくピリピリした空気が緩和されました。

一気に23名も入院したので、透析室は突然空床がたくさん余って、透析室はガラリと変わりました。こんなたくさん空いたベッドを見て、静香の気持ちは暗澹となりました。

その時、大規模予防接種の通知書は亮宛に来ました。健はすでに前に接種済ですので、家にはただ亮だけは残っていました。接種予約日は7月21日です、通知書を見た時、静香は半分嬉しく半分心配でした。嬉しいのはようやく亮の番が回ってきました。自分のクリニックから大量の陽性者が出ていて、静香の一番の恐れは亮に伝染すること、ようやくワクチンの予防注射ができ、少しは安心できます。心配するのは亮が外出できるかどうか、院生の手続きをしたあの日以外、亮は全く外出していませんでした。静香一番心配するのは亮がワクチンの接種を拒否して、家に引きこもりすることです。万が一亮が拒否すれば、説得する自信は静香が持っていません。だから彼女は不安いっぱいで通知書を亮に見せました「亮、7月21日に予防注射が予定しています。行くでしょうね?」亮は行くも言わず行かないも言わず、すぐ階上に行きました。亮は行くか行かないのか関係なく、自分はあの日休みを取り、亮の行動に合わせると静香は心で決めました。

時間はすぐ7月21日になりました。朝早く静香と健は準備していました。亮に朝ごはんを作って、普段同様静香は亮の部屋に持って行きました。ドアを開けて、亮は起きていました、静香は朝ごはんをテーブルの上に置くと、亮はすぐ食べ始めました。「亮、今日予防接種に行くよね」静香は小さい声で聞きました。亮は食べながら軽く頷きました。「やった!」静香は嬉しくてすぐ外出の準備をしました。

また長い間床屋に行かないので、亮の髪はボーボーと伸びていました。亮は櫛で髪の毛を何回かとかし、1枚のTシャッツを着替えて階下に来ました。ドアを出る前、彼は躊躇しました。でも時間が長くなく、彼は決心したように立ち上がり、ドアを開けて外に出ました。健はすぐ車を発進して、予防接種の会場に行きました。

会場に行く途中、両方の街路樹は青々と茂っていました。長い間引きこもっていた反動か、亮は外の景色を興味津々に見でいました。静香の胸は痛みました。20代、人生の中に一番輝く時期なのに、息子は狭い自室に引きこもり、こんな美しい風景が見えない、これはどれほど残酷のことですか。

会場は図書館の一室でした。門前に行くとすぐたくさんの人が集まっていました。静香は案内の係りの人に聞きました「息子が予防接種しますが、私は付き添っていいですか?」静香は自分もちょっと恥ずかしいでした、成人した息子に付き添って予防注射は過保護と言われるとも仕方がありません、でも亮はそんな精神状態ですので、彼女は心配でたまりません。他人はどう見ても構いません。幸い係員は何も言わず、すぐ「はい」と言って、静香二人を案内しました。

静香は自分が予防接種のバイトを何回かしましたので、流れはすべて知っていました。予防接種自体は特に問題なく、順調に終わりました。「亮、明日熱が出るかもしれません、心配しないで」静香は亮に教えました。二人は接種会場から出てきて、健はすでに外で待っていました。「ご飯を食べに行こう」健は亮の顔色を伺いながら提案しました。「いいですね」静香も賛成しました、今回亮は意外に拒否せず、三人は回転すし屋に入りました。亮は長い間寿司を食べていないので、またこの日体調が良かったか、結構いっぱい寿司を食べました。三人は久しぶりに水入らず一緒に外食を楽しみました。

その日の夜、静香は高橋先生に嬉しいメールを送りました。

「高橋先生

今日亮の状態をご報告していただきます。今日実は亮の1回目ワクチンの予約日です。最初家を出る時、亮は結構迷いました、なかなか家から出られない感じですが、車に乗って、接種会場に着いた後、私と一緒に入りました。恥ずかしいですが、心配で亮に付き添いました。無事接種が終わり、その後近所の回転すしに行きました。やはり長く家にいたから、外の景色を楽しんでいるのも見えました。回転すしも自分好きなものを選んで食べて、その後店を出たところ、ゲームセンターのクレーンのゲームにも興味津々でした。夕食買い物のためスーパーにも寄り、自分好きなものを選びました。結構外に対する興味を見えて、少し心の余裕が出てきている感じです。私もとても喜びました。

先生の言った通り、少しずつ良くなり、少しずつ一歩一歩踏み出します、焦りがしないで、3週間後の外出が楽しみにしています。」

その後、高橋先生からメールが来ました。

「陳様

亮君が一回目のワクチン接種を無事に終えられたのこと、よかったですね。また、その行き帰りでのお母様の喜びの様子もよく伝わりました。

今週金曜日が私の都合が悪く、連休でもあるので、今週二人のゼミはお休みしますかと尋ねたら、できたらやりたいということで、土曜日の午前に行います。」


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