安心感が再び
結果として、静香のクリニックには総数23名の感染患者が出ました。静香にとしては完全に悪夢でした。毎日彼女はPCRと消毒に時間を費やしました。感染患者が出れば、またすぐ入院する病院を探し、民間救急に連絡して搬送してもらいました。その時に基幹病院の先生たちは大きな力を発揮しました。中川先生は率先して感染患者を受け入れてくれました。彼は静香に言いました「うちの病棟はそろそろ満床ですけど、何とか感染ベッドは何床が確保していました。遠慮せず言ってください」
この中、大学病院からのバイトの先生たちは戻りました。あまりの感染で一時医者の派遣は停止していましたが、その後医局から再度派遣されて、先生たちは自前の防護服、フェースシールドを持ち、再び戻りました。
その中、静香は心の支えが欲しいため高橋先生にメールを送りました。
「高橋先生
大変なことになりました。
今日ついに火曜日クールの患者のPCR結果が出て、新たに4名の患者が陽性になりました。これで私のクリニックは総数23名の陽性患者が出て、大きいクラスターになりました。患者さんの顔はみんなこわばっていて、大変恐怖と感じていました。明日保健所の先生はクリニックに来て、立ち入り調査をする予定です。
今日は夜の患者さんの33名にまたPCR検査をしました。暑いのに防護服を着て、N95マスクを着けて、フェースシールドと手袋をして、看護婦と二人で患者さん一人一人PCR検査を行いました。暑いし、N95マスクは密閉度が高いから、窒息になりそうでした。看護婦さんも私もへとへとでした。
今週は本当に大変な1週間でした、それに話を聞くと明日うちのクリニックのことが新聞に出るそうです。本当にへこみます。でも陽性になった患者さんのことを考えると、私のことは大したではありません。みんなはこれから命の危険にさらされています、もしかして何人が命を落とすかもしれません。今日一人の入院した患者から電話があり、頑張りますと電話で泣きながら言われました。
私はワクチンのおかけで陰性です、亮たちもセーフです。本当にこれだけでもうれしいです。」
高橋先生からすぐメールが来ました。
「陳様
伺った状態はとてもお辛いですね。お身体とお気持ちを保っていかれるよう願っております。
昨日は亮君と新しい章に入りました、論理的な思考の良い訓練になっています。」
静香は実際いくら感染が爆発的に蔓延しても怖くはありません、ただ、彼女は誰か自分の心の声が聴いてほしいです。院長になって5年、彼女はすべて自分で判断して対応していましたので、どんな波風にも動じない心は彼女がすでに持っていました。ただ、亮のことがあり、高橋先生と出会った後、彼女は感じました、高橋先生は自分の心の声を聴いてくれて、自分の不安が慰められました。この感覚は彼女とっては新鮮で、自分が守られている感覚は心の救いでもあります。これは自分の幼い頃に大好きなお爺さんに守られている感じと同じです。お爺さんが亡くなった以後、こんな安心感はお爺さんと一緒に消えましたが、高橋先生の所にまた新しく見つかりました。




