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海のように深く  作者: 心雨
第6章
35/75

この日のためにわざわざ日にちを空けた

ただ、コロナの第4波が襲いました。感染者は劇的に増え、都内は緊急事態宣言を出されました。その中に、やっとのことワクチンはようやく日本に入り始めました。医療従事者は優先的に予防接種ができて、静香たちも順番を待っている状態でした。

 第4波の中に、静香は高橋先生を心配しました。自分のクリニックの中に陽性の患者がちらほら出ていました。幸い静香は感染していませんが、万が一高橋先生に伝染したらどうしよう。高橋先生もそろそろ60代、感染したら重症になったらどうしよう。会うことを楽しみにしている静香ですが、逆に躊躇することになりました。

 この日、とうとう静香は高橋先生にメールを送りました。

「高橋先生

今日東京都内また緊急事態宣言が出されました、5月7日の面談は大丈夫ですか?私はどっちでもいいですが、先生もし感染の心配があれば、日にちを変更してもいいですが、いかがですか?」

夜、高橋先生の返事が来ました

「陳様

ご連絡、ご配慮ありがとうございました。

そうですね、緊急事態宣言が明けてからにさせていただいてもよろしいでしょうか、確か、お母様にはその日をわざわざ空けてくださったのではないかと思います、大変申し訳ございません。

そして、ころころ変えて申し訳ないのですが、面談させていただく場所は大学の私の研究室でお茶を飲みながらと言うのでいかがでしょうか?研究室のすべてのゼミを再びオンラインに切り替えたので、学生達は来ていませんので、ゆっくりお話しできるかと思いますし、公共の場所と違って感染のことを心配することもありません、いずれ亮君の研究場所にもなりますので、ぜひ見学にいらしてください。

宣言が延長するかもしれないので、また5月に入ってから連絡をするというのでよろしいでしょうか」

時間が結構遅いので、静香はもうすでに眠そうでベッドに入りました。でもこのメールを見ると彼女は睡魔を我慢して返事をしました。

「高橋先生

 そうですね、先生に会うためにわざわざあの日を空けました。金曜日の午後は腎臓内科の外来ですが、休みのため、看護婦さんに頼んで予約の患者に電話で休診を伝え、予約を取り直しました。

今日病院に行ったら、4月30日と5月14日の予約患者数が山のようになり、びっくりしました。看護婦さんにも先生、やらかしたねと笑われました。

でもいいです、先生を感染のリスクには晒したくないです、5月に入ったらまた連絡します。

コロナ禍はいつ終わるでしょうね、私はまだワクチンを接種していません。」

夜が深いので、高橋先生の返事は明日だろうと思い、静香は再びベッドに入り、寝ようとしました。でも、すぐメールの着信音が鳴りました。

「陳様

そう言うご事情があるとも知らずに、のんきに振り替えの提案をしまして、大変失礼しました。大学は、緊急事態宣言であっても対面授業を維持する方針です。(その通知は今日来ました)、従いまして、実は大学でしたら、私も気にせず行けますし、研究室には人がいませんので、ゆっくりおしゃべりできるかと思います。(私はそれほど気にしておらず、何となく避けておこうかな程度です)

もう一度、5月7日15時に、ただし場所は大学研究室でお会いすることに戻してもいいでしょうか。もしそれでよければ、(そうでなくても後の予定に変わったとしても)私の研究室は、3号館4階415Aで、電話番号030-XXX-XXXです。

よろしくご検討ください。」

静香はこのメールを見て、うれしく微笑みました。文面から見ると高橋先生は私に会いたいそうですね。鉄は熱いうちに打てと思い、彼女はすぐ返事しました。

「高橋先生

それじゃ、5月7日に伺います。よろしくお願いいたします。」


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