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海のように深く  作者: 心雨
第5章
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勉強会、大盛況だ

高橋先生と亮のゼミが続くようになりました。亮も大きな変わりがなく、同じ金曜日の11時からZOOMのゼミが始まり、1時間ぐらいでゼミが終わりました。最初、静香はまだ心配していました、亮は授業が分からず、またストレスが溜まるじゃないですかと。でも、時間が過ぎて、亮は平然の顔をしていて、特に焦りの表情がなく、むしろ楽しんでいるも見えました。静香はようやく安心しました。

1月末頃にMRさんは勉強会のパンフレットを持って来て、静香の参加をお願いしました。安藤先生はこの勉強会の座長の先生でした。静香の所在の透析グループの本部もできれば多数の参加者を参加してほしいでした。内容はHIF-PH阻害剤の使用経験。静香は丁度HIF-PH阻害剤を投与し始めていました。また安藤先生は座長先生ですので、静香は行かない訳がありません。だから、静香は喜んで参加することになりました。

勉強会はいつも仕事終わる後に開催されます。この日静香は7時仕事が終わり、すぐ桜木町のホテルに駆けつけて、7時半の勉強会に参加しました。会場にはたくさんの医師や看護師が集まり、結構な活気でした。安藤先生は退官したと言っても、影響力は依然として大きいでした。講演の先生は地方の大学の医学部の教授先生でした。内容は丁度静香は勉強したい内容で、静香は興味津々と聞いていました。1時間はすぐ過ぎました。講演が終わり、質疑の時間が来ました。安藤先生は最初自ら2個の質問をしました。教授先生は丁寧に答えて、その後安藤先生は台の下に目を移って聞きました「先生たちはまだ質問がありますか?」

みんな沈黙の中、静香は手をあげました。安藤先生は静香を見て、目が一瞬開き、少し笑って言いました「陳先生か、どうぞ」

傍の製薬会社の社員はすぐマイクを静香に渡して、静香は席から立ち上がりました。来場のひとがいっぱいいて、静香は少し緊張しました。彼女は一息を吸って自分の緊張を抑えて、ゆっくり聞きました。

「素晴らしいご講演でありがとうございました。でも私はHIF-PH阻害薬について少し先生に聞きたいですが、HIF-PH阻害薬の副作用の中に血栓症と書いていましたが、透析患者の中に特に脳梗塞や心筋梗塞、狭心症を合併した患者さんが多く、これらの患者さんにはやはり避けた方がいいですね?」

教授先生頷いて言いました「大変重要な質問です。先生の言った通り、透析患者の中に狭心症や脳梗塞の患者さんが多いですが、でもHIF-PH阻害薬はすべて禁忌ではありません。少量から慎重に投与してもいいです。またHIF-PH阻害薬を投与前に、最初鉄剤を投与して、血中の鉄の濃度をあげれば、血栓症の発生率が大幅に下げることができます」

「分かりました、ありがとうございました」

安藤先生はさらに場内の先生たちに聞きました「各位、まだ質問はありますか?」

他の先生たちは手をあげる人がいないので、勉強会は解散しました。解散後、先生たちはまた会場内に残って、普段会ってない先生たちがお互い挨拶をしました。静香も安藤先生の所に行って、挨拶しました。安藤先生は嬉しくて言いました「幸い陳先生は質問しました、私はまだ誰も質問しないならどうしようと心配しました。」

「この質問は私がいつも抱えていて、なかなか答えが見つからなくて、ようやく今日は答えを見つかりました」静香は正直に言いました。

二人は肩を並べて会場の出口に行きました。安藤先生は静香に聞きました「陳先生はどうやって帰りますか?」

「私、タクシーで帰ります」静香は答えました。

「私もタクシーで帰りますから、陳先生を送りますよ」

「え?」静香少し驚きました。「先生、大丈夫ですか?」

「いいですよ」安藤先生は機嫌よく言いました。

二人は一緒にタクシーを乗り、静香の家の方向に走りました。タクシーの中に二人はまだ今日の勉強会の話をしていました。

「今日は本当に勉強になりました。私のクリニックでいつもESA製剤を使っていましたが、やはりESAサイクリングを認めますね。」静香は感心して言いました。

安藤先生も頷きました「確かに、私のクリニックの患者さんもハーベーは上がったり、下がったりをしていました」

「私も同じです、だから2週間1回はデーターをチェックして、ダルベポエチンを上げ下げしています」

安藤先生も賛同しました「そうですね、HIF-PH阻害薬を使うとハーベーの変化はそんなに上下しないと思います。」

「私もこの点についてHIF-PH阻害薬の使う余地があると考えます」

安藤先生は少し微笑んで言いました「陳先生は今日よく参加してくれましたね、仕事は忙しいではありませんか?」

「それはそうですよ、ただ先生は座長ですから」

「陳先生のクリニックとうちのクリニックは近いから、またいろいろ連携をしましょう」

「そうですね、お願いいたします。」静香は答えました。


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