また縁があるか
新年が挟んで亮も少し休憩ができました。彼の状態は概ね安定していました。ただ、亮はまだ静香と健に口利きしません。でも新年を祝うため、静香はいろいろな御馳走を作りました。亮も少し食べて、多少食欲が戻り、少し元気になった様子です。3か月後、亮はもう大学を卒業します、この後どうするか、静香はとても悩みました。亮はもうすでに就職活動の時期が過ぎて、これからどういう道を歩むか、静香も全然分からなく、彼女はまた道に迷いました。もちろん静香の年収から見ると、亮は仕事しなくても生活はできます。でもすべての親と同じく自分の子の自立を願うのは、静香も例外ではありません。彼女は心底から自分の息子の就職を願っています。でも亮の状態から見ると、すぐに仕事に出るのは亮に対して大きな負担になるのは違いありません。また、亮が卒業すると、高橋先生との関係が終わりになり、二人はその後の接点はすべて失われます。これについても静香は高橋先生との連絡を断絶したくはありません。知らず知らずの所、静香はすでに高橋先生に対してとても信頼して、依存していました。高橋先生がいないと、静香は心の拠り所が失われ、どうやって自分の息子の病気に向き合うのは全くと言っていいほど分かりません。
高橋先生の感謝のメールを見て、静香はすぐ返信しました。
「高橋先生
寄付のことについて先生はあまり気にしないでください。先生は亮と私に対する御恩はこれぐらいで返すつもりはありません。微力ですが、先生の研究室に少しでも役に立てれば幸いです。
亮の卒論はいよいよ最後の段階に入り、これはこの一年、亮、先生と私の努力の結果です。まだ亮は社会に復帰することができませんが、折れた心はそんな簡単に癒すことができないと考えました。これからも焦らず、亮を暖かく見守っていくつもりです。
私自身は完全に落ち着きました。最初は戸惑ったけど、今は現実を受け入れて、希望を持って亮を見守っています。幸い生活にはあまり心配することがありません。
長くも短くも人の一生、会う人もいろいろで、運命しか言いようがありません。もしまた縁があれば、いつか先生とどこかで会えるかもしれません。」
それを叩くと、静香の心の中に言えない寂しさが湧き上げました。これは高橋先生との別れ話ですか、彼女は自問自答していました。まだたくさんの話がしたいですが、でも、亮が卒業すれば、先生との縁がもう切れますね。しょうがない、そろそろ時期ですか。ずっと高橋先生に迷惑をかけてもだめですね。これから自分一人でやって行こう、彼女は目を亮に移して、亮はまだゲームに夢中していました。彼女の眼の中に少し涙が浮かびました。




