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海のように深く  作者: 心雨
第4章
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先生の助言

家に帰る途中、静香は必死に自分の気持ちを否定しました。ただのメールの友達で、亮のことを相談していて、それ以外の変な気持ちは一切ありません。静香は自分に言い聞かせました。でも、否定しても心の中にますます自分の本心が清明になり、水面に浮かびあがりました。そうです、最初は静香が確かに高橋先生の心をつかみたいです、先生の助力で亮を助けると考えました。でも、今の状態から見ると、ミーラー取りはミーラーになりました。逆に静香は自分が作った罠にはまりました。それに彼女はまだ出る方が分かりません、高橋先生の優しさで、彼女は完全に虜になりました。

その夜、静香は再び先生にメールを送りました。

「高橋先生

先生に頻繁にメールを送るのは迷惑と分かりつつ、メールを送る私、大変すみませんでした。

亮は最近先生のゼミを定時的受けるし、米田先生の期中試験も受けに行きました、得点は85点で、まあまあいい成績でした。また亮は熱心にV-Chatをやっていて、アバタを作ったり、ワールドを作ったり頑張っています。でも、彼は時々焦りといら立ちが見えます。亮は仕事して、一人前になりたいと思いますが、ただ彼はいまその一歩が踏み出せない状態です。メンタルの方面もすぐ仕事は無理です。それで私たちはとても亮を手伝いたいですが、どうすればいいか分かりません。亮は私たちに対して冷淡で、話すらしてくれません。Twitterも私をブロックしました。私は努力して亮と意思疎通をしていましたが、ほとんど失敗で、何を望んでいるのは分かりません。ただ彼の苦しみは分かります。人生大事な時期に躓いています。亮を助けたいですが、どうすればいいですか?先生はいろいろな学生を見てきたので、いいアドバイスがもしあればいただきたいです。」

高橋先生はすぐ返事が来ました。

「陳様

メール拝見しました。今週金曜の亮君とのゼミの後に、メール差し上げますね。」

 静香はこのメールを見て、高橋先生は亮にいろいろを聞くつもりと考えて、うれしい反面、心配もなり、その後すぐ先生にメールを送りました。

「高橋先生

 先生は金曜日に亮の考えを聞くつもりですね、本当にありがとうございました。ただ、先生は亮に聞いていれば、先生と亮の信頼関係が壊れるのを恐れています、もし先生は私のために亮に聞くのが亮に察していれば、先生と亮の間の信頼関係が壊れ、亮の心は先生にも閉じることになります。これは怖いです。先生はどう思いますか?」

静香は本当に心配していました、ようやく高橋先生と亮が築いた信頼関係が自分の心配ことより破壊されるのは怖かったです。そうなれば、やはり亮の気持ちが分からなくてもいいとさえ思いました。翌日、高橋先生のメールが来て、静香はようやく安心しました。

「陳様

ご心配がメールからもうかがえます。

金曜は、亮君に先のことについて何か聞くつもりは元からありませんでした。

お母様がご心配される通り、直接に深い話を私がしてしまうと、今までの私と亮君の良好な関係に影響するということをおそれています。(もちろん何かのきっかけで「今どうしてる?」と言う程度の他愛がないことは聞くかもしれませんが)

それよりも、17日にメールをいただいてから、お母様のご心境が心配で、私が返事を差し上げるのは、少し日を置こうと思っておりました。お母様は毎日亮君とお家で顔を合わせるので、大変失礼な言い方を許していただきたいですが、お母様に重い心の負担が積もっているように思います、その時に、すぐに私が(もしかすると)的はずれな何かを言うと、余計に心情的にお母様の負担が増えて、思い詰めるのではないかということを心配しております。

お母様が元気におられて、亮君を暖かく見守ることが、彼にとって一番の薬になるはずです。金曜日が過ぎましたら、またメールを差し上げますが、お母様が元気でいることが今一番大切であると思っていただき、就職という学生の時間の流れに亮君が遅れ乗るとしても、それでも亮君はいつか立ち直って自分の人生を歩むと信じていただいて、どうか心穏やかにお待ちくださいますよう、お願いいたします。

大変失礼な言い方になって申し訳なく思います、またご連絡を差し上げますね」

高橋先生の話はまた的中しましたね、静香は小さく嘆きました、彼女は分からないではありません。最近自分は不安と絶望のあまり、心がとても乱れています、やっていることは普段と全然違うし、高橋先生に頻繁にメールを送るのも異常でした。自分の一番大事な息子がそんな病気になり、だれが心穏やかになれますか?でも、高橋先生の言った通り、自分が元気にいていれば、亮にとっては一番の薬です、今は亮の味方は自分しかいません、どうしても自分を奮い立たせ、病気に向き合わなければなりません。

彼女はいろいろ考えた後、メールを返信しました。

「高橋先生

夜遅くすみません。

最近疲れました。亮のことで私自身の感情が上下に激しく起伏して、夜もよく眠れないことが多かったです。先生の言った通り、私が元気になっていることが亮に対して一番いい薬です、これから少し亮から目を逸らして、楽しく生活しようと考えました。友達と食事して、しゃべって、旅行して、ストレスを発散するようにします。」


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