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海のように深く  作者: 心雨
第3章
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先生の関心

翌日、静香は普段通り仕事に没頭しました。昼頃になり、ようやく空く時間ができました。彼女はすぐ高橋先生にメールを送りました。

「高橋先生

こんにちは。今日はクリニックですごく忙しく、報告が遅れてすみません。結果としてやはり亮をどんな方法でメンタルクリニックに連れて行くことが大事と考えます。本キャンパスの心の相談所で受診することができますが、亮は自身行かないとだめです。私は相談に行くことは1回限りです。結局根本的な方法は亮を受診させ、内服させ、亮が元気になれば、私も元気になれます。それに本キャンパスがとても遠いし、亮はそんな遠い所には行かないだろう。やはり自宅近くのメンタルクリニックを探すしかありません。30日に亮の元のメンタルクリニックの予約があり、私は代理で受診して、先生に紹介状を書いてもらって、家近所の総合病院に受診させるしかありません。ただどうやって亮を受診させるのは悩むところで、根気よく説得しかありません。23日に先生のゼミがあります、亮は受けるかどうかで判断します。最近亮の体調が回復したみたいで、ただ精神の方面はどうだろう」


静香は23日のゼミを待ちました、息子はゼミに出るかどうかは彼女が全く予測できません。彼女は祈るように毎日過ごしていました。ただ静香の心配と裏腹に23日に亮はゼミに出ました。これは当日高橋先生からのメールから静香は分かりました。

「陳様

本日、亮君は今までと変わらない様子で私とゼミに参加されました。

また、ゼミの始める前に、前から宿題であった研究ノートをメールで送ってこられ、勉強した内容が論理的にきれいにまとめられているのを確認し、安心しました。

春学期からの様子に戻られたという印象でした。亮君から逆にお母様がお仕事の関係で(感染のことで)大変だということを聞きましたので、君がお母様を励ましてあげてくださいと伝えておりました。

亮君はクリニックに行き投薬を受けることが大事だと思いますが、ご本人の様子を見ながら、時間をかけて本人自らがその気になるように持って行かれればと思っております。

まずはご報告のみにて失礼します。」


高橋先生のメールを見て、静香はとても嬉しかったです。一つは亮がゼミに戻ること、もう一つは高橋先生の自分に対する関心。赤の他人は自分のこと、自分の気持ちにこんなに気になっていること、また亮に自分を励ましさせること、長い間で過重なストレスにさらされた静香にとして、心がほぐれた瞬間でした。


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