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海のように深く  作者: 心雨
第3章
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やはり自分を頼りしかないか

勇気付けられた静香は水曜日の朝早く家を出ました。庭の掃除をしていた健ですが、やる気満々の静香を見て、苦笑いしながら、手を振って送別しました。静香も手を振って、「頑張ります」とまるで戦場に行くように、振り返りもせず家を後にして行きました。

 1時間半の電車でようやく本キャンパスに到着しました。コロナ時期ですので、キャンパスに学生は見当たりませんでした。静香は地図を片手にようやく学生相談室にたどり着きました。実は静香はひどい方向音痴でした、普段は地図あっても目的地に辿りつけないでしたが、この日は奇跡的に何とか学生相談室に行けました。

 ドアが開いていて、でも人影はありません。静香は窓口の呼び鈴を鳴らしました。すぐ、50代ぐらいの女の職員が出てきました。

「こんにちは、田中亮の保護者です」静香は言いました。

「こんにちは、相談員の鈴木と申します、中に入ってください」女の人は言いました。

静香は彼女の後ろについて室内に行きました。室内はものが多くなく、広い感じでした。テーブルと椅子が置かれていました。

静香は椅子に座ってから、鈴木さんは聞きました「お息子さんのうつ病の件にご相談するでしょうか?」

「そうです」

「お息子さんは何年生ですか?」鈴木さんは聞きました。

「4年生です」静香は答えました。

鈴木さんは筆記しながら続いて聞きました「最近の状態はどうですか?」

静香は言いました「一時期前は通院して、内服もしていましたが、今は通院もやめて、内服もしていませんでした。毎日昼まで寝ていて、状態は良くないです」

鈴木さんはさらに聞きました「ご両親に対してどんな態度ですか、両親を殴りますか?」

「私たちを殴る?」静香はびっくりして目を大きくしました「息子はとても優しい子なのよ、人を殴ることは絶対しません!」

鈴木さんは頷きました「分かりました。ほかの家庭でそういうこともあります」

その後、鈴木さんはさらに聞きました「亮君は一人子ですか?」

静香は答えました「2歳下の妹もいます」

「両親の仕事は何ですか?」

静香は隠さず言いました「私は医者で、夫は家庭主夫です」

鈴木さんは少しびっくりした様子、メモしながらさらに聞きました「普段の親子関係はどうですか?」。

静香はしばらく考えて、ゆっくり答えました「いいと思います。亮はとても優しい子で、私たちとも良好な関係に保っています。ただ、この子はあまり優しすぎるから、時々自分の意志に反して、他人に無理して自分を合わせます」。

彼女の今日の目的は亮を助ける方法を探しに来たので、すべて隠せず正直に言いました。その後鈴木さんはさらに大学生活についていろいろ聞いていましたが、静香はあまりうまく言えず、口がごもりながら、何度かすみませんと言いました。その時、彼女はようやく意識しました、亮に対して自分はどれほど無関心になっていましたか。もう少し亮に目を配れば、うつ病の初期段階で気づくはずです。彼女の心は針が刺したように痛かったです。

その後鈴木さんはメモ帳を閉じて、大学と関連するメンタルクリニックに電話をしました。「ごめんなさい」鈴木さんは言いました「具体的なことはやはり亮君を直接見ながら先生は判断するもの、面談の予約はしますか?」

静香の心はどん底に沈みました、先生の要求はごもっともです、でも通院することには亮が絶対拒否するのは疑いの余地はありません。「でも」彼女は諦めたくなくて最後に聞きました「最初、私は先生と面談してもいいですか?」

鈴木さんは残念そうに言いました「本人は来ないと診断ができません。お母様は面談できますが、1回の面談しかできません。やはり田中君を説得して面談に来てください」

どうやって家に帰ったのか、静香は全然覚えていませんでした。彼女は巨大な失望感に襲われました。朝、彼女はそんなに大きな希望を抱いて家を出たのに、帰りは大きな失望感に包まれました。やはりだめでしたか、どうやって亮を助けるか、彼女は路頭に迷いました。「人に頼ると考えるから、そんな羽目になりました」静香は自分に言いました、やはり亮の病気、自分の力で解決しなければなりません。


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